平原 綾香/AYAKA HIRAHARA CONCERTTOUR2010~from The New World~宮崎公演ライブレポ
AYAKA HIRAHARA CONCERT TOUR 2010~from The New World~
「聴く人の心にそっと寄り添う音楽を。」デビュー7周年を迎える歌姫が織りなす”新世界”
クラシックの世界を、力強くしなやかな歌声で表現する歌姫、平原綾香。6月9日にリリースされたクラシックカバーアルバム『my Classics2』を引っさげスタートした全国ツアー「AYAKA HIRAHARA CONCERTTOUR2010~from The New World~」宮崎公演が6月26日に行なわれた。親子連れから若いカップルまで、年代や性別を越えた幅広い客層で、会場内はほぼ満席状態。やがて会場の照明が落ちたステージ上に次々と現れるバンドメンバー、そして厳かな雰囲気のメロディとともに彼女の歌声が響き渡る。
明るくアップテンポの曲や、しっとりと穏やかなメロディにのせて歌い上げる名曲たちを次々と披露した後、「こんばんは!新世界へようこそ。平原綾香です!」と、笑顔で私たちを迎えた彼女。「今回のツアータイトルfrom The New Worldは新世界、という意味ですが、私にとって新世界とは、自分の今までの思いやこだわりを手放すこと。
その考えに行くまでに私自身、いろいろな壁にぶつかって悩んできたんです。」と、今回のツアーに至るまで、さまざまな悩みや葛藤を抱えながら歌い続けてきたことを告白。さらに「カバーを歌うようになって思うのは、クラシックは自分を助けてくれるもの、生きるヒントを与えてくれるものだということ。
これからもその気持ちを大切に歌い続けていきます!」とクラシック曲のカバーを歌うことへの思いを語ってくれた。彼女の動きに合わせて手を振ったり、総立ちで手拍子をするなど、思わず体が動いてしまうほどのテンポの良いナンバーなども披露され、しっとりと落ち着いた雰囲気のイメージが強い彼女とは違う、アクティブで新しい平原綾香の世界を体感することもできた。
「今年デビュー7周年を迎えることができました!」という第一声で始まった次のMCでは、人前に立つことが苦手だった彼女が歌を歌うことになったきっかけや、デビュー当時に在籍していた大学生活についての話へ。「私がこうやって歌うことになったきっかけが、大学の文化祭で姉のaikaが出演していた映画「天使にラブソングを2」のミュージカル。そこで姉が「JOYFUL, JOYFUL」を歌っている姿を見て、歌への憧れが生まれました。
だからこうしていられるのは、歌への道しるべを示してくれたaikaのおかげです!」と今回コーラスで参加している実姉のaikaと笑顔で顔を見合わせる微笑ましい場面も。慈愛に満ちた歌声と、圧倒的な存在感を見せてくれた彼女の”新世界”に魅せられ、素晴らしい楽曲の数々に聴き入る観客たち。そんな濃密なステージはあっという間に終盤を迎える。
「皆さん楽しんでいただけましたか?」本編を終え、アンコールでの彼女の言葉に対して、大きな拍手と歓声が巻き起こる場内。「あたたかいお客さんばかりでよかった!機会があれば、ぜひまたライブにお越しください。そして皆さんにとって今日という日が思い出の1日になればと思います。」最後のMCと共に、アンコールを歌い終えた彼女の姿に送られたのは、自然と巻き起こる盛大な拍手とスタンディングオベーションだった。
言葉より、少しでも多くの音、歌を届けたい。そして聴く人の心に寄り添い、元気になってもらえたら…。そんな彼女の私たちに対する強い想いが、全体を通して十分に伝わった約2時間弱のステージ。
「ありがとうございました!」いつまでも鳴り止まない歓声と拍手に対して、マイクなしの生の声で届けてくれた感謝の言葉を胸に、次回もまた宮崎を訪れてくれることを楽しみに待ちたい。
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