食べることの喜び、大切さを
伝え続けていきたい!
Monthly Guest vol.14
矢野 智香子さん
食生活応援団 ベジ*フル*バスケット 代表
管理栄養士
共働きや核家族化などライフスタイルの多様化で、食のスタイルも変わりつつある。そんな中、食への関心、大切さを感じて欲しいと、親子を対象に食育活動を続けているのが、管理栄養士の矢野智香子さん。食育グループ「食生活応援団 ベジ*フル*バスケット」代表でもある。「食への知識が間違っていることで、身体のトラブルを引き起こしてしまうことも少なくないんです。離乳食などは、しっかりと味見をして欲しいし、味覚形成に大切な乳幼児期に、甘いものや濃い味のものは安易に与えて欲しくはないですね」と真剣なまなざしで語る。
短大卒業後、栄養士の資格を取得し、宮崎市内の病院などに10数年勤務していた矢野さん。結婚・出産を機に仕事を退職したが、平成15年フリーの管理栄養士として復職。翌年、ベジ*フル*バスケットを立ち上げた。子どもたちに分かりやすく食に関する知識を教えるため、手作りのパネルシアターや、目で見てわかりやすい指導方法を取り入れるなど、工夫を凝らす。「食育=五感。食育が子ども達の様々な感性を磨いてくれると、私は思うんです。学んだことを家庭に持ち帰り、保護者の皆さんにも食への理解を深めてもらえたら嬉しいですね」。そんな矢野さんが普段、食において心掛けているのは、必ず家族全員で夕食を食べること。「お酒も大好きなので、主人と毎晩晩酌しながら、子どもたちの話を聞く。そんな時間を大切にしています。食卓って、食事のマナーを学ぶ大切な場でもあるんです」。
イベントで、キラキラと目を輝かせて話を聞く子ども達が矢野さんの活動の原動力にも。色々な世代のライフスタイルの、気づきのきっかけ作りをしていきたい。そう夢を語る矢野さん。子どもたちの未来を支える食生活を守るための食育活動は、これからも続いていく。
Profile
都城市出身。西南女学院短期大学食物栄養科(現 西南女学院大学保健福祉学部 栄養学科)卒業後、宮崎県内の病院などに勤務。その後結婚・出産を経て、フリーの管理栄養士として復職。現在は親子を対象にした食育活動を行なうグループ、ベジ*フル*バスケットの代表として活動を行なっている。
●食生活応援団 ベジ*フル*バスケット
管理栄養士 矢野智香子
tcrf6945@ybb.ne.jp