●待望の2ndアルバム『Mist-ic』は、どのような想いで制作をスタートさせたのでしょうか?
「2016年に入ってから楽曲制作をずっと続けてきたので、常にアルバムに対する意識は持っていました。前作「魔法」をリリースしてからすぐのタイミングで2ndアルバムを発表することになりましたが、私にとってはいつか形になればいいなと思っていた楽曲が届けられるので、凄く幸せな気持ちでいっぱいです。今回のアルバムは恋愛ソングという軸があって、様々な角度から恋愛を捉えて楽曲にしていきました。好きな人と初めて出会ったドキドキ感、笑顔や涙、ひとりの恋する女の子のいろんな瞬間を切り取ったアルバムになっていると思います
●他にキーワードとなったことはありますか?
「80~90年代のダサかわいい感じってあるじゃないですか。その辺が塩ノ谷 早耶香のありのままを表現するにはぴったりだと思っていて。イメージとしては、ヒールでカツカツ歩いているんだけどつまづいちゃうような女の子像(笑)。この作品でもそういうアプローチを意識しました。あと、新曲は90年代のR&Bテイストを取り入れたトラックが多くなっていると思います
●アルバムの曲順、流れにもこだわったそうですね?
「はい! ひとりの女の子をイメージしながら聴いてもらえると嬉しいです。「BELIEVING」がオープニング曲、2曲目の「Miracle」から9曲目の「魔法」までが本編で、「キミの側で」をエンディング曲のようなイメージで作っています」
●リード曲でもある1曲目の「BELIEVING」は、映画『イタズラなKiss THE MOVIE 2 ~キャンパス編~』の主題歌として書き下ろした楽曲だそうですが、どのように制作を進めていったのでしょうか?
「この曲はプロデューサーのErik Lidbomが来日した時に一緒に作った曲で、90年代のR&Bテイストというリクエストを伝えてトラックを作っていただきました。その時はまだ映画のお話をいただく前だったんですが、私が思い描いていたダサかわいい世界観と映画のヒロインである琴子ちゃんが偶然にもマッチしていたんです。それを溝口監督にも気に入っていただき、映画のコンセプトを受けて、過去に何度か歌詞を書いていただいている岡嶋かな多さんと一緒に映画の世界観に寄り添わせながら歌詞を書き下ろしました」
●映画『イタズラなKiss THE MOVIE 2 ~キャンパス編~』は、どのようなコンセプト、内容の映画なのでしょうか?
「琴子ちゃんは破天荒で天然ですべてが空回っちゃう女の子。入江くんっていうクールな男の子のことが大好きで、何も包み隠さずどんどんアピールしていくんですけど、そこも空回っちゃうような女の子なんです。入江くんと自分との温度差すらハッピーに感じてしまうピュアな女の子の物語が描けたらいいなと思って、「BELIEVING
の歌詞を書きました」
●今作のMVではダンス・パフォーマンスを初披露しているそうですが、どんな気持ちで臨んだのでしょうか?
「幼稚園から高校3年生までジャズダンスをやっていたこともあって、MVにダンス・パフォーマンスを取り入れるのはどのタイミングかなぁって、以前からスタッフのみなさんと話していたんです。そうして、この『Mist-ic』で2017年のスタートが切れることが決まった瞬間、「ここしかない!」と思ったんです。みなさんに驚きを届けられるMVにしたかったので、「BELIEVING」で初披露することにしました。大好きな彼と一緒にパーティへ行くまでのお話を描いていて、一生懸命お化粧したり、かわいいお洋服を選んだりとか、ストーリー性のあるMVに仕上がっていると思います。一緒に踊っているダンサーのひとりは、実はEXPGの福岡校で一緒にがんばっていた友達なんです! いつか一緒にMVを録ろうねって話していた夢が、ここで叶いました」
●アルバムのタイトル『Mist-ic』に込めた想いとは?
「ミストとミュージックをかけ合わせた造語です。自分の声ってどういうものなのかと考えた時に、〈ミスト・ヴォイス〉っていう言葉が浮かんだんです。切なさも楽しさもじんわりと届けられるような歌を歌う、そういう音楽性を追求していきたいという想いを込めて、『Mist-ic』というタイトルをつけさせていただきました」
●初回限定版盤TYPE-Aには2016年7月に開催した自身初のワンマン・ライヴ『塩ノ谷 早耶香 LIVE 2016 ~always with you~』の映像が収録されるそうですね。ご本人だから語れる見どころを教えてください。
「ステージに登場した私は満面の笑みですけど、実は自分でもびっくりするくらい緊張しちゃってました。あまり緊張するタイプではないんですけど、ステージ裏に到着した瞬間に手がブルブル震え出しちゃったんです。本当に予期せぬド緊張(笑)。でもステージに出て歌い始めたら、どんどん楽しくなってほぐれてきて。それは、私の想像を超えるくらいみなさんが盛り上がってくれたから。ワンマン・ライヴはまだ東京と福岡でしか開催できていないので、まだライヴを観たことがない方にはぜひDVDを観て私の新たな一面を知っていただきたいです」
●初回限定版盤TYPE-Bには最新映像「BELIEVING」を含む、「魔法」、「SMILEY DAYS」、「流れ星」のMV集を収録。この4曲のMVが並ぶと、どんな楽しみ方ができそうですか?
「塩ノ谷 早耶香の進化を感じていただけると思います。「SMILEY DAYS」、「魔法」、「BELIEVING」は2016年の私ですけど、「流れ星」は2014年の曲なので自分でMVを見直してもまだ子供だったなと思います。塩ノ谷 早耶香も成長しているんだなぁって感じていただけると思います(笑)」
●さらに、そのTYPE-Bには別冊フォトブックが封入されますが、どんな想いで実現させたのでしょうか?
「リード曲「BELIEVING」のMVと関連づいていて、いろんなスタイリングを披露していてぜんぶで11ポーズも撮らせていただきました。ロックな塩ノ谷 早耶香から女子大生風な塩ノ谷 早耶香までポーズごとにキャラクターを変えているので、そこも楽しみにしていただきたいです」
●最後に、2ndアルバムを楽しみに待ってくれていたファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「リリースのタイミング的にも、塩ノ谷 早耶香ってこんな一面もあったの? という意味でも、今回のアルバムはびっくりすることが多かったと思います。私が活動する時に意識していることは、みなさんを驚かせること。びっくりがないと面白くないじゃないですか。これからもみなさんの生活に刺激を与えられるように、自分自身の人間性を高めていきたいですし、自分がやれることも増やしていきたいと思っています。これからも、もっともっとみなさんをびっくりさせられるようにがんばっていきたいです」
『Mist-ic』
2017年1月25日(水)発売
キングレコード
初回限定盤TYPE-A[CD+DVD] KICS-93467 \3,704+TAX
初回限定盤TYPE-B[CD+DVD+PHOTO BOOK] KICS-93468 \3,241+TAX
通常盤[CD] KICS-3467 \2,315+TAX
【公式HP】www.shionoya-sayaka.jp/