海の素晴らしさ・海の愛・海からのエネルギーを感じて 障がいを持つ子ども達の無限の可能性を見出していきたい!プロサーファーでモデルのアンジェラ・磨紀・バーノンさんが中心に行っている「Ocean’s Love」。宮崎で行われるのは今年で4回目となる。アンジェラさんの願いは、今や日本各県に受け継がれ、各県の活動もそれぞれの特徴を持ちながら、活動を広げている。「Ocean’s Love宮崎支部」の活動も、その一つ。子どもから大人まで、笑顔いっぱいの一日に密着した。
7月26日、宮崎市青島海岸。参加する子どもたちに最高の1日をプレゼントするべく、朝早くからボランティアスタッフが準備を進めていた。子ども一人につき、4~5人のスタッフが付き添い、安全第一に、楽しく、一人一人のペースに合わせてプログラムは進行していった。
最初は不安がっていた子どもたちも、「しっかり支えているから大丈夫!お姉さん達と楽しんじゃおう!」とスタッフに声をかけられると、安心してボードに乗り、海に入っていった。 アンジェラさんはボードの上で頑張って立とうとしている子どものボードを支えてあげたり、優しく声をかけたりしていた。子どももどんどんサーフィンの楽しさにのめり込んでいく。「もう一回!」とアンジェラさんを引っぱり、嬉しそうに海に入り、ボードに乗っていた。うまく言葉にできない、自分の思いをなかなか表情に出せない子どもたちも、しっかりとこの心地よい波の感覚を胸に刻んだことだろう。 疲れ知らずの子どもたちは、水面を叩いたり、楽しそうに大きな声を上げたり、サーフィンだけでなく、心から海を楽しんでいる。
親御さんたちがカメラマンさながらに我が子の成長を撮影。親御さんたちは、「今日のスクールを子どもがずっと楽しみにしていたので、本当に参加出来て嬉しい」「我が子の笑顔が見れて良かった」等、子ども達のサーフィンを楽しむ様子を見ながら、涙する姿も見られた。
サーフィンスクールを無事に終えた後は、皆そろっての昼食。その後、思い出作りプログラムのフォトフレーム作成や、スイカ割りが行われ、美味しそうにスイカを頬張っていた。最後に、集合写真を撮影し、1日を締めくくった。子どもたちにとっても、大人たちにも、笑顔の絶えない格別な1日となったに違いない。
宮崎支部の活動も更に深まった今回の「Ocean’s Love」。「今後の課題もいっぱいだが、楽しみもいっぱい。」と語る支部長 川越典子さんは今日を迎える事が出来、希望に満ちあふれていた。 全国各地で、サーフィンスクールを通じ無限の可能性を秘めた子どもたちの生き生きとした姿が増えていく事を願っている。
Ocean’s Loveとは…?
ハワイでプロサーファーやモデルとして活躍するアンジェラ・磨紀・バーノンさんを始め、プロサーファーやボディボーダーを中心に、障がいを持つ子どもたちに向けて開催するサーフィンスクール。2005年より実施され、今年で11年目を迎えた。サーフィンスクールを通じて社会とのコミュニケーション、自然との触れ合いを学び、感情あふれる健やかな成人になって欲しいという願いを込めた活動。
www.oceanslove.org
Ocean’s Love代表
アンジェラ・磨紀・バーノンさん
「Ocean’s Love」の願いを引き継いでくださっている宮崎支部の皆さんや、ボランティアの方々も毎年、どんどんパワーアップしていて、とてもスムーズに行う事が出来ました。天候は不安定でしたが、波は程良くあったので、2時間という短い時間の中で多くの波に乗れ、子ども達みんなで楽しめたんじゃないかなと思っています! 当初からの思いですが、私たちの願いは、日本全国の障がいを持つ子ども達に、サーフィンを通じて、海の素晴らしさ・海の愛・海からのエネルギーを感じながら一日を楽しんでもらい、ご家族にもサーフィンをしている子ども達の姿を見て、無限の可能性を見出して頂きたいと思っています。これからも笑顔の輪が全国各地で広がって行く事を願っています。
Ocean’s Love宮崎支部支部長
川越典子さん
台風12号の直撃予報もあり、直前までどうなるか分からなかった今回のOcean’s Loveでしたが、皆さんの思いが届いたのか、台風も反れてくれて、無事開催する事ができました! 今回のスクール生は9名、スクール生の兄弟8名の計17名。そして、県内をはじめ、九州各地、関東からもボランティアさんが来てくれました。その数、計60名! 皆で和気あいあいとした楽しいスクールになりました。 今後はさらに、アンジェラ会長の意思をしっかりと受け継ぎ、宮崎支部としての活動を広げボランティアの方々の意識を強いものにしていきたいです。