装いで人生を楽しむアドバイス
「無理しない。でも、ちょっと頑張る」
Monthly Guest vol.11
達中 美枝さん ブティックTAIZO 経営
「店で接客している時は、その人にどんな服が似合うかを、とにかく一所懸命に考えます。だから店が終わるとくたくた…」と笑顔で話すのは、夫の泰三さんとふたりで「ブティックTAIZO」を経営する達中美枝さん。
宮崎市橘通りにある同店はメーカーやブランドにこだわらず、オーナーの知識とセンスで仕入れをするセレクトショップ。流行をさりげなく取り入れた上質なラインナップは、幅広い年代が長く付き合えることから、根強いファンを持つ。さらに商品を生き生きさせているのが達中さんの接客ぶりで、ベテランならではの安心感が光る。
「この仕事一筋で30年!学生時代にフロアーショーのモデルをさせてもらったのがきっかけで、ブティックの販売を手伝うようになると、そこでのお客様との会話から得る知識も、服飾の仕事も、どれも新鮮で楽しくて。その気持ちのまま、今があるのかもしれませんね」。
結婚後は、よきパートナーと二人三脚。一時は子育てをしながら、ボンベルタ橘で4店舗を経営していたこともある。
「理解しあえる夫がいて、みなさんに助けてもらって、今があります。私はお客さんに喜んでもらえることを考えるのが嬉しくて、気が付いたらここまで来たって感じです」とにっこり。
そんな達中さんが教えるファッションセンスに磨きをかけるコツは、好みのものに流行や彩りをひとつ取り入れてみること。「思った以上に似合っていて嬉しくなったり、周りからも素敵ねと言われるかも。今よりもちょっと頑張ってみるだけで、もっともっと変われますよ」。人生の楽しみ方にも応用できそうな、素敵なアドバイスをくれた。
店は無休で、なかなかプライベートな時間はなさそうだが、休みの日の楽しみは家の掃除や片づけ。仕事帰りに食事に行って「おいしいお酒を楽しんでいる人たちと、同じテンションで楽しむ」のもストレス解消のひとつ。
「毎日、ちょっとだけ頑張る!」そんな日々の頑張りの積み重ねが、今日も達中さんを前進させている。
Profile
宮崎市出身。県立西高校から宮崎大学農学部へ進学するが、病気のため休学。その間に出会った服飾関係の仕事に惹かれて、ブティックでの販売へ。24歳で夫・泰三さんと結婚し、ショップ経営を始める。現在、アゲインビル1階「ブティックTAIZO」を夫と二人で経営。
●ブティックTAIZO
宮崎市橘通東3-1-11アゲインビル1F
TEL.0985-27-5827