【KIRISIMA】Shochu Club Vol.132 小野 麗子さん


絵画のように描く画風で
全国的に活躍する
押し花作家

Monthly Guest vol.132
小野 麗子

押し花作家 エターナルフラワー押し花教室 講師

Profile
宮崎市出身。27年前から押し花を始める。日本ヴォーグ社「ふしぎな花倶楽部」本部講師として全国各地で指導。宮崎市を拠点に公民館講座やインストラクター養成などでも教えている。財団法人日本手芸普及協会生涯学習委員、世界押花芸術協会会員。国内外の押し花コンクールや花展で多数の賞を受賞。 全国的に活躍する押し花作家。

数百種類の花や野菜、果実を使って描かれた作品は、まるで絵画のよう。一枚一枚、花材を繊細に緻密に重ねて完成させていく。それが小野麗子さんの描く押し花だ。小野さんは全国的に活躍している押し花作家。国内外のコンクールでの受賞歴は数えきれないほど。

さらに、日本ヴォーグ社にいる1万人以上のインストラクターの中で11人しかいない本部講師も務めている。宮崎市だけでなく、全国各地で押し花の魅力を伝えている。

小野さんが描く押し花は、単に乾燥させた花材を貼っているのではない。押し花を粉末にした材料で描いたり、網状の布などを使い立体感を出したりすることで、まるで本物の花が咲いているかのようにキャンパスへ再現している。こうした技法のほとんどは、小野さんが独自に編み出したもの。使用する花材も自前。花だけでなく、キュウリや大根、トウモロコシの皮などの野菜や果実を旬の時期に摘み取り、速乾させて材料を作っている。乾燥も丁寧に、幾十もの手間をかけて作り上げているのだ。

セピア色を出すために一度冷凍して変色を促したり、新聞紙で押したり。イチゴなど果汁が多いものは、ゆっくりと圧力をかけながら乾かしていくのだという。そうして作り上げた花材を数百種類もストックしている。その膨大な花材の中から描きたい色や質感が出せるものを選び、まるで本物のように描写していく。例えば、ユリの花を描く時にはキュウリや牡丹、チューリップなど、ユリではない花材で描いていくのだ。

「好きだから頑張れるんです」とほほ笑む小野さんは、幼いころから草花が大好きだったという。「植物図鑑を飽きずに一日中見ていました。草花や山野草が素朴に咲いているのを見るのが好きで、植物のことを調べては自分でも育てていました」。培ってきた観察力が類のない押し花作家・小野麗子を作り上げている。  また、小野さんと植物との触れ合いには、ご両親との野山での思い出もある。「植物好きの私を、両親がよく山に連れて行ってくれたんです。

両親は山菜取りが目的だったのですが、私は好きな植物を探し回っていました」。そんな私の好奇心を育ててくれたお父さんが大好きだったのが焼酎。「黒霧島や赤霧島が大好きで、自宅にいつもありました。今は、父は他界してしまったのですが、仏前には、必ずグラスになみなみの焼酎をついであげているんです」。お母さんは、育てた花や野菜を暇をみては、花材になるように押したりと、小野さんのサポートをしてくれている。

近年の押し花は乾燥の技術が進化し、色鮮やかに速乾させることができるようになったという。そのため、手軽にきれいな絵画のように楽しめるのが魅力の一つ。「習いに来ている方の中にはお庭で手塩にかけて育てたお花やウエディングブーケなど、大事なお花を押し花にし、思い出とともに絵画として残すことを楽しんでいる方が多くいます」。そんな押し花の魅力を今後も多くの人に伝えつつ、自身もいろいろな画風に挑戦し、押し花で表現していきたいと制作に意欲を燃やしている。


創作料理が器を美しく彩る
全席個室の掘りごたつで
女性に愛されているダイニング

今月のゲスト・小野麗子さんのお薦めの店は、宮崎市立赤江中学校の向かいにある「個室ダイニング こごみ」。店内はすべてが個室で、ほりごたつ席になっている。周りを気にせずおしゃべりをしながら食事が楽しめると、ランチタイムから女性客でにぎわっている。「個室でゆっくりできるので、よく知人と利用しています。どのお料理もお洒落で美味しくて、気に入っています」と小野さんはお薦めする。

料理は郷土料理から、県産の食材を使った創作料理などが数多くそろっている。人気メニューは「手作りチーズとうふ」。同店オリジナルのチーズとうふはメープルシロップをかけて食べる一品で、濃厚ながらもあっさりとした味わいが楽しめる。「大根の唐揚げ」はよく煮込んだ大根を揚げることで、パリパリの食感とジューシーな大根の優しい味わいが口の中に広がる、焼酎が進む一品だ。

器を美しく飾る料理の数々がテーブルを華やかに彩り、五感で食事の時間が楽しめる。カップルで、女子会で、ファミリーでと、どんなシーンも満足させてくれるダイニングだ。

▲「手作りチーズとうふ(メープル&クラッカー添え)」399円、「大根の唐揚げ」449円、「自家製タルタルの特製チキン南蛮」559円、「西都産 特選エモー牛のランプステーキ」1,599円(価格は全て税別)

個室ダイニング こごみ

  • 住所 宮崎市恒久924-1 清水ビル2階
  • 電話番号 0985-54-1151
  • 営業時間 11:00~14:30(LO13:30)、17:30~22:30(LO21:30、ドリンクLO22:00)
  • 定休日 月曜日※翌日祝日の場合は営業し火曜休み

関連記事

コメントは利用できません。

月刊Charge編集部が独断と偏見で選ぶ宮崎のおすすめ美容室

  1. “温かい”心の癒しになれるお店でありたい “温かい”がお店のコンセプト!というLittle B…
  2. お客様、一人一人が持つ雰囲気(オーラ)を輝かせたい 来てくださるお客様、一人一人が持つ雰囲気(…
  3. 「MAKE A PERSON」人をデザインするサロン 「MAKE A PERSON」をかかげ、人を…
  4. お客様に「似合う」髪型だけを提供する美容室でありたい 周りに追随することなく、お客様に「似合う」髪…
  5. 似合う髪型をお客様と探していく、そんなサロン 自宅に帰ってからの再現性を重視したスタイルを心掛け、…
  6. キレイな髪を育むため、髪と頭皮の健康を考えたサロン お客様の髪と頭皮の健康を考えてくれる。そんなサ…
  7. 2席だけのアットホームな空間だからこそ創り出せる癒しの空間 なかなか時間もとれないし、どうせ行…
  8. 「似合わせ」にこだわり、的確にあなたのなりたいスタイルに 「清潔、安心、安全」をモットーに、スピー…
  9. 髪に優しい、ナチュラルで個性を活かしたヘアスタイルに 夫婦二人で営む落ち着けるサロンでありなが…
  10. お客様の大切な時間を奪わない。確かな技術とサービスの提供を 常にお客様のご要望に応えられるサロンづ…

イベント&チケット

  1. ★懐かしのあの曲から話題の一曲まで、生演奏でお届け!! 公演日:2023年8月27日(日) …
  2. 2023年5月、佐賀市にオープンした新時代のエンターテイメントアリーナSAGAアリーナのオープン記念…
  3. 2023年5月、佐賀市にオープンした新時代のエンターテイメントアリーナSAGAアリーナのオー…

宮崎☆働く美人

  1. 2020-8-10

    【KIRISIMA】Shochu Club Vol.135 かみもと 千春さん

    自らが楽しむことをモットーに 音楽家・俳優・ボイストレーナーとして 多彩な才能を駆使する表現…
  2. 2020-8-10

    【KIRISIMA】Shochu Club Vol.134 西 真由美さん

    宮崎の良さが詰まった商品を作り、 その魅力を最大限に表現する プロデュースのエキスパート…
  3. 2020-7-10

    【KIRISIMA】Shochu Club Vol.133 芋生 玲子さん

    宮崎ですることに価値がある 大人を意識した洋菓子を作る 女性オーナーシェフ Month…
ページ上部へ戻る