【KIRISIMA】Shochu Club Vol.120 谷口 真里佳さん

  • 2019/6/10
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世界の問題を解決する子どもの教育に
東京の仕事をリモートワーク
ライターも
兼務するパラレルワーカー

Monthly Guest vol.120
谷口 真里佳

ワールドピースゲーム・プロジェクト代表

Profile
神奈川県出身。青山学院大学英文科卒業後、フリーペーパーの営業から取材・編集の仕事に携わる。1年後英会話教室の教師になる。2015年8月に米国発祥の教育型シミュレーションゲーム「ワールドピースゲーム」の日本人初のファシリテーター(進行役)に認定される。2018年5月に両親の故郷である宮崎市に移住。

エンジニアの夫と、祖父が建てた家で二人暮らし中。一人一人が自分らしく生きられる平和な社会を作るべく、「ワールドピースゲーム」の実施・普及を行っている。東京にある社会人教育の会社に所属し、リモートワークをするなど新しい働き方にも挑戦中。ひなた宮崎経済新聞のライターも兼務。

「世界が抱える複雑な問題を解決する子どもたちを育てていきたい」と、一人一人が自分らしく生きられる平和な社会作りに取り組んでいるのは、「ワールドピースゲーム・プロジェクト」代表の谷口真里佳さん。「ワールドピースゲーム」とは、主に小学校高学年から中学生を対象にした米国発祥の教育型シミュレーションゲーム。子どもたちが国や国際機関のリーダー役となり、貧困問題や地球温暖化、領土問題など世界が抱える課題の解決に挑んでいくものだ。

谷口さんは日本人初のファシリテーター(進行役)に認定され、2015年8月から日本にこのゲームを広めている。世界に目を向けた活動を始めたのには育った環境が起因している。横須賀出身で米軍基地が近くにあり、世界を身近に感じてきたことと、祖父がよく戦争体験の話をしてくれたことが大きかった。「戦争や貧困、環境問題はどうすれば解決できるのだろう」と高校時代から国際協力に興味が湧き、高校2年生から大学卒業まで国際交流キャンプに参加してきた。

大学卒業後は広告業に携わり営業から取材・編集をこなしてきた。しかし、英語をツールに世界につながる子どもたちを育てていきたいと、英語教室の教師に転職。3年間教師を務めるなかで受験勉強のための英語教育に疑問と限界を感じてきた。「これからの教育はどうあるべきか。何を教えていくべきか」を模索していた。そんななか、「ワールドピースゲーム」開発者・ジョン・ハンター氏の演説動画に出会い衝撃を受けた。

「貧困や経済問題など課題は単体ではなく互いに関連していることをゲームを通して学ぶことができる。これは面白い。これからの新しい学びのカタチだ」と感じた。渡米し養成講座を受講し、2015年8月にファシリテーターの認定を受けた。クラウドファンディングで資金を集め、「ワールドピースゲーム・プロジェクト」を立ち上げた。

これまでに首都圏や東北を中心に15か所でワークショップを開催。ゲームは25~35人の小・中学生が国土面積や資産などが異なる仮想の4ヵ国と国際機関等に分かれチームを作り、世界のリアルな課題を解決させ、すべての国の繁栄を目指していく。ファシリテーターは一切指示やアドバイスをしない。子どもたちはチームの仲間と助け合い、交渉を重ね、試行錯誤しながら自分たちの力で複雑な問題に挑み、解決法を見出していく。

5日間のワークショップを終えた子どもたちからは「国連で仕事をしたい」「海外問題に目を向けたいので留学したい」という声が上がってくる。谷口さんは「子どもたちは問題を解決する能力を持っている。このゲームを通して、子どもたちの可能性に学校の教師、保護者も驚いている。これからも子どもの持つ可能性を引き出していきたい」と話す。

神奈川県から宮崎県へ移住して約1年。「ゴルフやサーフィンなど、したいと思ったことがすぐできる環境が宮崎にはあるので楽しいし、食べ物が美味しい」と話す。焼酎は幼いころから身近に感じてきた存在だと言う。「父は霧島が大好きでいつも家にあったのです。大学時代に居酒屋に行ったとき、迷うことなく『霧島』とオーダーすると周りに驚かれました。『焼酎の通』と思われたみたいですね(笑)。地鶏を食べると飲みたくなります。水割りで飲むときの香りがクセになります」。

「ワールドピースゲーム・プロジェクト」の代表のほか、東京に本社がある社会人教育の企業「ミテモ株式会社」にも在籍。宮崎にいながら東京との仕事をこなすリモートワークに、「ひなた宮崎経済新聞」のライターも兼務し、宮崎の情報を全国へ発信している。宮崎から全国へ、世界へ向けていくつもの仕事をするパラレルワーカーとして、新しい働き方を実践している。


厳選した地元の食材と
自家製の調味料で料理
昭和から続くアットホームな居酒屋

「メニューが豊富で、大人数で行ってもみんながそれぞれに食べたい料理があるお店。本当は誰にも教えたくないくらい好きなお店です」と、今月のゲスト・谷口真里佳さんがお薦めするのは、田野町にある「十志味(としみ)」。壁一面にずらりとメニューが貼られ、その数は約80種類。その他にも日替わりで登場するメニューが15~20種類あり、合わせると約100種類のメニューが揃っている。

オーナーの松山利美さん家族で切り盛りする、創業33年目になる人情味あふれるアットホームな居酒屋だ。店内には数十種類のキャラクターのお面も飾ってあり、昭和を感じさせるレトロな雰囲気が来店客を和ませている。

料理に使う食材は宮崎産で、その日に仕入れたものを使用。宮崎牛は田野町の生産者が育てたものだけを使用し、豚肉はブランドポークを使うなど厳選されている。また、塩やポン酢、タレは自家製。安心できる食材で美味しい料理を提供することを大切にしている。一押しのメニューはひき肉をナスでサンドした「元祖なすぎょうざ」。ひき肉とナスの旨みが口のなかでジュワ~っと広がる美味しさが味わえる。朝ジメの新鮮な鶏レバ刺しも焼酎のつまみに打って付け。大人だけでなく子どもたちが「女将さんのおにぎりが食べたい」と食べに来るほど、幅広い年齢層に愛されているお店だ。

▲「元祖なすぎょうざ」650円(税込)、「鶏レバ刺」700円(税込)、「元祖地どりポンズあえ」800円(税込)

十志味(としみ)

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