『できる』と信じて、
いつも目標に向かってます。
Monthly Guest vol.9
大山 志保さん プロゴルファー
2005年、地元宮崎で行われたリコーカップで初の国内メジャータイトルを獲得した大山志保プロ。翌年は賞金女王獲りの宣言通り、史上最高といわれるスコアで賞金女王に輝き、2008年には全米ツアーの出場資格テストに一発合格。アメリカへと主戦場を移した。
有言実行、大山プロにはタフなイメージがある。小学生のころからプロを目指し、高校もゴルフ留学。人より多く練習したいと早朝からトレーニングを続ける頑張り屋。「精神力は強いと思います。いつも目標を持って、『できる』と自分に言い聞かせてます。確信はありませんけどね」と笑う。
アメリカでは単身ホテル暮らし。言葉の“壁”も、「単語を並べて、話しかければなんとか通じるみたい。現地で友達もできたし」。英会話を習い始めたのは後からというのも、持ち前のフレンドリーさと度胸のよさからだ。「レベルの高いところで戦って、人間的にも大きくなりたい。不安よりそれが楽しみでした」。そうして昨年はアメリカでの活躍が始まるはずだった。しかし一昨年からのひじの痛みが悪化し、痛み止めが欠かせない状態に。「自分ひとりだったらゴルフはやめてました。でも支えてくれる人たち、ファンの方々。それを思ったら、ここは踏ん張らないとという気持ちになりました」。そう決意して昨年12月に手術。今年の正月は久しぶりに実家でのんびりと過ごした。リラックスした食事では、お酒をたしなむこともあるそう。
「このケガのおかげで、もっと強くなれると思うんです。そして人の痛みもわかる選手になれると思うし、心のゆとりも持てるかな。だからここはしっかり治します。あと10年は戦いたいですから」と大山プロ。術後は順調で、次の目標に向かい、宮崎での“チャージ”も万全。さらなる飛躍を目指す。
Profile
1977年宮崎市生まれ。赤江東中学校から熊本中央女子高校へゴルフ留学、日本大学中退。2000年にプロに転向し、2003年ベルーナレディースで初優勝。2005年はLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ優勝。2006年賞金女王獲得。2008年12月全米ゴルフツアーへの出場資格テスト「Qスクール」に合格。