【KIRISIMA】Shochu Club Vol.117 浜砂 なぎささん


「音楽で生きていく!」
強い意志で音楽の道を切り拓き
チェロの楽しさを伝えるチェリスト

Monthly Guest vol.117
浜砂 なぎさ

チェロ奏者、チェロ講師

Profile
宮崎市出身。宮崎公立大学人文学部国際文化学科、宮崎女子短期大学(現・宮崎学園短期大学)音楽科弦楽器コース卒業。12歳よりチェロを始める。土田浩氏、三戸正秀氏に師事。

県内外でオーケストラや室内楽、ソロなどの演奏活動を行うほか後進の育成にも携わっている。2016年に初リサイタルを開催。2017年にはピアニスト今村さつき氏とのデュオ「nagiSAtsuki」で初のCD『音の雫』をリリース。

近年はイベントや演奏会の司会、ラジオ出演など多彩に活動。宮崎ラウルス音楽協会理事。みやざきチェロ協会事務局長。ヤマハ大人の音楽レッスンチェロ講師。

弦楽器のなかでも人間の声に近く癒しの音色と言われているチェロ。その調べで聴く人を魅了する宮崎市出身のチェリスト・浜砂なぎささん。ソロやデュオ、オーケストラなどでチェロの音色を県内外に届けている。

浜砂さんがチェロを始めたのは、12歳のとき。幼稚園時代にピアノを、小学校5年生でヴァイオリンを始めたが夢中になれなかった。しかし、チェロは違ったという。楽しくて辞めたいと思うことなく約30年間、チェロと歩んできた。

音大を卒業してから音楽家として活動するのが王道だが、浜砂さんは異色の道を歩んできた。「音楽で生計を立てていくのは難しいと耳にしていたので、音楽を仕事にすることは考えずに過ごしていました」。

そんな思いから、保育園勤務や事務職などをしていたある日、「高校の弦楽器の指導をしてほしい」との依頼が来た。「教えるからにはちゃんと勉強しなくては失礼」と思い、働きながら宮崎学園短期大学に通い、卒業時に音楽で生きていく道を決心した。「母親の『音楽で食べて行ってみたら』というひと言が背中を押してくれ覚悟を決めました」。

そこから音楽家としての挑戦がスタート。「最初の1~2年はとてもきつかったです。教室に来てくれる生徒がいなければ収入がないわけで。演奏会なども依頼があれば断らずに受け、名刺も自分で作成しました。渡した人が捨てられない気分になるよう、名刺のデザインも工夫しました(笑)」。

音楽家として活動するなかで、「音大を出ていない」ことがコンプレックスになっていた。「音大を出ていないのにいいのかな…」と弱気になる自分と、「だからこそ常に自分を磨いていきたい」という気持ちがあり、とにかく一つ一つのステージに全力を注いだ。

聴きに来てくれた人から「聴いたよ」「よかった」という声を聞くたびに、少しずつコンプレックスが小さくなり自信の芽が出てきた。いつしか「自分は自分のやり方でいい。自分しかできない自分ならではの音楽を届けて行こう」と思えるようになった。

2013年にはみやざきチェロ協会を創立。「簡単にできないことをしたい」と目標を立て、2014年に「みやざき100人のチェリストたち」と題した演奏会を開催。出演96名、会員105名を集めた。さらに2018年にも協会創立5周年を祝い、第二回目となる「みやざき100人のチェリストたち」を開催。出演95名、会員は約150名を県内外から集め、日々、宮崎にチェロ文化の根っこを広めている。

オフの日がほぼない生活。そんなときに打ち上げなどで飲む焼酎は癒しの時間。「飲むぞ!と決めている日にはロックでいきますね。ロックは香りも味わいも楽しめます。なかでも黒霧島が好きです。自分のなかでしっくりくるというか落ち着く味です」。

これからはもっともっとチェロの楽しさを子ども達に伝えていきたいと考えている。「知る機会って大切だと思うのです。知っているのと知らないのでは、可能性が大きく変わってきます。だからこそ、子ども達の選択肢を増やすためにも、少しでも多くの子ども達にチェロの魅力を届けていきたいですね」。

洗練されたスタイリッシュな空間で
音楽家の生演奏を聴きながら
食事が楽しめる日本料理ダイニング

ミニコンサートを聴きながら食事が楽しめるイベントスペースを備えた「THE 萬喰(ばんく) dining」。掘りごたつの個室も15部屋あり、ゆっくりとくつろぎの時間が過ごせる。

今月のゲスト・浜砂なぎささんは萬喰(ばんく)のオーナー・濱元貴子さんと音楽つながりの友人で、よく利用しているという。「どのお料理もおいしくて、わが家のようにくつろげるので、いつも長居しています」。

これまで和・洋・中あったメニューをこの春から日本料理中心に一新。和食歴42年のベテラン料理人が旬の食材を使い、さまざまな和食を楽しませてくれる。これからの季節にオススメなのは宮崎獲れサザエを特製出汁で焼く「サザエのつぼ焼き」や「シラウオの玉子とじ」。看板メニューだった「四川風麻婆豆腐」はテイクアウトメニューで登場。ほか、惣菜の宅配も手掛けている。綾町の有機野菜など厳選された食材で職人が作る料理を週1回配達。

「いいものを食べたいけど時間が無い」という人たちに好評だ。
季節の食材を使い、食べる人の健康を考えているダイニング。くつろぎの空間で体にやさしいものを食べたい時に訪れたい店だ。


▲「四川風麻婆豆腐 岐山復刻版」テイクアウト用 520円(税込)、「宮崎獲れサザエのつぼ焼き」1個780円(税込)、「シラウオの玉子とじ」620円(税込)


THE萬喰【ばんく】dining 宮崎店

  • 住所 宮崎市高松町3-30 サカモトブライトビル2F
  • 電話番号 0985-35-3901
  • 営業時間 17:00~23:00(LO22:20)
  • 定休日 日曜日※祝前日の場合は月曜日休み


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