【KIRISIMA】Shochu Club Vol.122 愛甲 晃子さん
- 2019/8/10
- 今月のゲスト
- 【KIRISIMA】Shochu Club Vol.122 愛甲 晃子さん はコメントを受け付けていません
伝統文化である着物を次世代へ…
障がい者やその家族が自立できる
着物リメイク会社を起業
Monthly Guest vol.122
愛甲 晃子
キモノリメイクカンパニー アコ 代表
Profile
宮崎市出身。小学校で3年間講師を務めた後、退職。先天性の難病がある娘の子育てをしながら服作りや小物づくりをしてきた。祖母が残した着物を活用するため、着物リメイク教室へ通い始め、2015年に着物リメイク「Sopuon(奏布音)」の活動を開始。
着物リメイク作品の展示会やオーダー制作など着物のリメイクを広める活動を幅広く展開。障がいのある人、高齢者、海外の人でも気軽に着物が着られるワンタッチ着物の制作もしている。3児の母。
日本の伝統衣文化である「着物」を新しいカタチの衣として広めている愛甲晃子さん。着物をワンピースやコートなどにリメイクし、はぎれはアクセサリーや巾着袋などの小物にしている。また、障がい者や高齢者でも気軽に着られるようにワンタッチ着物も今後、取り組む予定だ。
着物リメイクを始めたきっかけは、祖母が残したたくさんの着物。軽くて肌にも優しい着物を活かしていく方法として考えたのがリメイクだった。着物リメイク教室・細川栞氏に師事し和裁を学び、年に数回リメイク展を開いてきた。本格的に仕事にしていきたいと約1年前に起業へと踏み切った。
起業は愛甲さんがライフスタイルのなかでできる仕事として見つけだした道だった。先天性難病の娘を育てながらの生活。人工呼吸器を外せないため、学校へ一緒に通い、別室で待機をする日々で、会社勤めはできない。学校へミシンを持参し、待機中や帰宅後に娘が寝た後に製作。こうして限られた時間を有効に使い、経済的に自立していく道を切り拓いた。
2015年に活動を始めた着物リメイク「Sopuon(奏布音)」を、今年、「キモノリメイクカンパニー アコ」へと発展させた。これまで1人でしてきた活動をママ仲間と一緒に活動できる会社へと変えたのだ。そこには3つの想いがある。「伝統文化である着物を次世代へつないでいきたい」「障がい者、高齢者が気軽に着られる着物を広めていきたい」「障がい者やその家族が働ける場所を作っていきたい」ということ。着丈が合わずに着れない着物、虫食いやカビでタンスに眠っている着物が、リメイクというカタチで多くの人を助けることができるという。
ワンタッチ着物は「娘にも着物でのオシャレを楽しんで欲しい。成人式には晴れ着を着せてあげたい」という思いから作り始めた。就労を生み出すことで、同じように障がいを持つ家族がいて、働きたくても働きに出られないお母さんたちの助けになりたいと思っている。
着物リメイクの仕事以外でも医療的ケアを必要とする子の親の会「四つ葉の会」を立ち上げ、会長を務めている。仕事に介護に、親の会の活動と精力的に動いている。オフの日は娘と買い物に行くのが楽しみ。「娘は人工呼吸器を抱えた車椅子で、物おじすることなく人混みの中に入っていきます。閉じこもらずに社会に自分の姿を見せることで理解を広めていこうという娘の姿に、逆に力をもらいます」。介護があるため、焼酎を飲めることは少ないが、年に1度誕生会などで飲める日を楽しみにしている。また父の日には、父への感謝の気持ちとして黒霧島をプレゼントした。
「自由な時間がないからやりたいことができない」と自分にブレーキをかけてずっと過ごしてきたという。ある時、制限があるなかでもやれることをやっていくことが大切だと感じた。そして、したいことをどんどん口に出していこうと気持ちを切り替えたことで、道が切り拓けてきた。これからもさらにやりたいことに取り組んでいきたいと、やる気に溢れている。
今月のゲスト・愛甲晃子さんがナビゲートしてくれたのは宮崎市街地にある「バルの2月」。宮崎の食材を取り入れた本格スペイン料理が、バルスタイルで楽しめるスペイン居酒屋。イチオシはアヒージョやパエリア。
アヒージョはスペイン産の紫ニンニクとオリーブオイルで作っている。なかでも、プリプリのエビが入った「エビのピルピル」は人気ナンバーワンのメニュー。お酒が進む一皿だ。
ほかにも県産鶏肉の炭火焼きをアヒージョにした「鶏の炭火焼きアヒージョ」や、県産の肉厚な椎茸を使ったメニュー、和牛のほほ肉の赤ワイン煮込み、パエリアなど店自慢のメニューが揃っている。
愛甲さんは大好きなチーズを「スペイン三種チーズの盛り合わせ」で味わうのが楽しみ。「ここでお誕生日会をしてもらったことがあります。その時のサプライズの演出にとても感動しました」と話す。誕生日やお祝い、記念日にはお店からメッセージ付きプレゼントを進呈してくれる。
宴会に女子会に、大切な人と、自由スタイルでお酒を楽しみたい時に利用したいお店だ。
▲「スペイン三種チーズの盛り合わせ」690円(税別)、「タコとアボカドのカルパッチョネギ暴君仕立て」680円(税別)、「エビのピルピル」580円(税別)
スペイン居酒屋 バルの2月
- 住所 宮崎市橘通西3-3-27 宮崎アートセンタービル203
- 電話番号 0985-89-0543
- 営業時間 17:00~22:30(LO22:00)※金曜・土曜日のみ17:00~23:30(LO23:00)
- 定休日 不定休