【Charge】SPECIAL INTERVIEW ~EXILE THE SECOND~

SECOND_BTBW_ALL_170201Q. 2016年がEXILE THE SECONDの本格始動の年となった、その経緯や当時の想いを改めて教えてください。

橘ケンチ「HIROさんの勇退、MATSUさん、ÜSAさん、MAKIDAIさんという先輩方がネクストステージに挑戦する姿を見てEXILEの未来のために、これから中心になってEXILEを盛り上げていくのは自分たちなんだ」という思いが強くなりました。2018年に控えているEXILEの本格始動まで、EXILEは個々を磨く活動に入ったのですが、EXILE THE SECONDとしての本格始動も、2018年にEXILEをよりパワーアップさせるため。

もちろん、本格始動を発表してからしばらくは、さぐりさぐりの部分が大きかった。EXILE THE SECONDオリジナルのエンタテインメントの確立や自分たちの使命の見出し方に翻弄されたり、さらにそんななかTETSUYAの肩の手術が重なってパフォーマンスをすることが難しくなったり。でも、僕らは決してそれをマイナスには捉えずに、逆にポジティブな転換をしてファンの方々と触れ合う初のファンクラブイベント「EX FAMILY限定! THE SECOND from EXILE “キックオフミーティング”」を行ったんです。

全国9ヵ所で本格始動の挨拶を丁寧にさせてもらったのですが、パフォーマンスをしないイベントという経験は、僕らにとってすごく大きな収穫になりました。その後の夏フェスやリリースイベントを含め、点と点が線としてつながったのが、昨年秋からスタートしたアリーナ・ツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017 “WILD WILD WARRIORS” 』。さまざまな経験や出来事が、このツアーに集約されています」

Q. EXILE THE SECONDの個性とは、どんなところにあると思っていますか?

EXILE NESMITH「やはり大きいのが、全員がEXILEメンバーだということ。そして、メンバー全員がパフォーマンスできること。そういう意味では、EXILE TRIBEのなかでも独自のエンタテインメントを表現できていると思います。ほかのグループと比べて音楽性において0も柔軟だと思いますし、型にハマらない独特の個性があるグループだと思います」

Q. 本格始動第1弾シングルとして発表された楽曲が、今作にも収録される「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」でした。振り返ると、どのような楽曲だったと思いますか?

黒木啓司「ソロ活動をしてきたSHOKICHIの経験があったからこそ表現できた、本格始動第1のシングル曲。2016年の夏を彩るキャッチーなパーティソングを作ろうという僕らの想いを、世の中の人にわかりやすく伝えられた楽曲だったと思います。MVもかなり豪華な内容になっていて、振り付けは世界的ダンサーのショーン・エバリスト、そしてEXILE TRIBEからもたくさんのゲストが出演してくれました。MVを観た人からは、メンバーの飾らない楽しそうな雰囲気が伝わってきたという声が多かったです。僕たちの新たな一面を出せたMVになりました」

Q. 第2弾シングル「Shut up!! Shut up!! Shut up!!」は、「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」とは違うメッセージ性のある楽曲でした。

EXILE TETSUYA「僕らがアーティストとして何を伝えていくべきかということを等身大で表現した、エッジが効いてメッセージ性のある曲になっています。僕らのいちばんコアな部分を引き出せている曲なので、パフォーマンスも相当こだわりました。ツアーではアンコールで披露しているんですが、振り付けや演出を含め、僕らが表現したかったことがステージで完結できたと思っています。これからもずっと踊り、育て続けていきたい曲ですね。今作にはライヴDVDも収録されているので、この曲のパフォーマンスは絶対に観てほしいです」

Q. AKIRAさんの加入により6人体制となってリリースされたのが、第3弾シングル「WILD WILD WILD」でした。ツアーのテーマである『“WILD WILD WARRIORS”』ともリンクする楽曲ですが、どのような想いで制作していった楽曲なのか教えてください。

EXILE AKIRA「サビの〈一点突破〉〈最前線で〉〈We are Wild Wild Warriors〉という歌詞にもあるように、等身大の自分たちで未来を切り拓いて、チームを輝かせていくんだという、EXILE THE SECONDの強い決意表明のような楽曲。また裏テーマで、全員が〈EXILEメンバー〉ということもありますので、この世代でEXILEを受け継ぎ、新たなムーヴメントを起こし、未来につなげていくんだ!! という想いも込められています。ライヴでパフォーマンスしている時も感じていることなんですけど、MVの世界観を含め、今の僕たちの強いメッセージを感じてもらえる曲に仕上がっていると思います。アルバムでは最後の曲として収録されていて、まるで大御所俳優のような、主役でも脇役でもないまさに“トメ”な曲ですね」

Q. 昨秋から始まった初の全国アリーナ・ツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017 “WILD WILD WARRIORS”』にかけた想い、現時点での感想を教えてください。

EXILE SHOKICHI「ライヴはEXILEやEXILE TRIBEが最も重要視しているエンタテインメント。特にEXILE THE SECONDに関しては、ライヴで曲が完成すると言っても過言ではないほど。『WILD WILD WARRIORS』というテーマを掲げた今回のツアーは、EXILE THE SECONDのスタイルや色を見つけることができた、僕たちにとっての最初のターニングポイントになりました」

Q. 今回の2ndアルバム『BORN TO BE WILD』は、どのような青写真を描いて制作を開始したのでしょうか?

EXILE SHOKICHI「本格始動して一発目のアルバムなので、1stアルバムを作る感覚で制作していきました。ツアーを視野に入れながら楽曲制作をしていくなかで、自分たちが次に向かうべき方向もメンバー全員で共有できた。自分たちの現時点での集大成とも言えるベスト盤的な作品でありながら、EXILE THE SECONDの名刺代わりになるアルバムを目指して制作しました」

Q. 他の収録曲についての質問です。3曲目に収録されたアルバム初収録曲「Break it Down」は、ラップ・パートの多い曲になりましたね?

EXILE NESMITH「そうですね。この曲のサウンドは、EXILEやEXILE TRIBEの楽曲も数多く手がけてくださっているT.Kuraさんが作ってくださいました。そして歌詞は、EXILE THE SECONDの持つ荒々しさや攻撃的な部分、自分たちだからこそ伝えられる等身大の言葉を、LL BROTHERSのTAKANORIさんが代弁して歌詞にしてくださいました。

〈絶えず捨て身で挑む覚悟 道無き道駆け抜けろ〉という歌詞には、EXILEの鎧を脱いでEXILE THE SECONDとして新たな挑戦をしていく自分たちの姿が表現されていると思います。エネルギーに満ちあふれた楽曲なので、リスナーの方は、何かを挑む時に聴いていただくと士気が高まると思います」

Q. 10曲目に収録されたNESMITHさんのソロ曲「Beautiful Angel」について、作詞もご自身で手がけていますが、どんな想いで制作していったのか教えてください。

EXILE NESMITH「デモの段階で〈Beautiful Angel〉というワードが入っていたので、その言葉から前後のストーリーを考えていきました。しっかりと情景を浮かべられる歌詞にしたかったので、結構赤裸々なこともつづりました(笑)。

冒頭の書き出しで〈何気ない朝を 知らせる君の声に〉という歌詞があるんですけど、その世界観を曲の最後にも引用したいと思って、曲の構成にもアレンジを加えました。男性には甘酸っぱい曲として聴いてもらえたら嬉しいですし、女性には男ってこんなことも考えているんだなという気持ちで聴いてもらえたらと思います」

Q. 初回限定版盤のDVDには初の全国アリーナ・ツアーの映像と、2016 年本格始動後のメンバーに密着したドキュメント・ムービー『www.thesecond』完全版を収録するそうですね?

橘ケンチ「まだツアーが続いている中でのアルバムリリースであり、さらにそのライヴ映像がパッケージ化されるという斬新かつ異例な作品。メンバー個人にフォーカスしたドキュメント・ムービーも収録しています。ライヴをご覧いただいたみなさんはもちろん、ライヴを観られない方も、これからライヴにいらっしゃる方も、ぜひじっくり聴いて観ていただきたいですね」

Q. ドキュメント・ムービー『www.thesecond』ですでに映像化されている部分でもありますが、これまでの各個人の活動が、結果的にEXILE THE SECONDの今につながっているんじゃないかと思うんですね。その辺についてみなさんはどう感じていますか?

橘ケンチ「EXILE THE SECONDが本格始動したからこそ、もう一度ダンスと一から向き合いたいという気持ちになった。凄くいい気づきでした。振り返ると今までは、正直EXILEメンバーというありがたい環境に甘んじていた自分がいたと思う。

2018年のEXILEを見据えてEXILE THE SECONDを本格始動させ、グループとしてできること、個々としてできること……、そういったことにメンバーそれぞれが自分自身と向き合っていると思う。僕の場合はもう一度、ダンスで目の前の人をロックしたり、自分が楽しいと思うダンスに没頭したり……。そうやって、忘れかけていたアンダーグラウンドのころの〈感覚〉を磨いて研ぎ澄ますようにしました」

Q. 具体的にはどのようにして、その〈感覚〉を呼び覚ましたのですか?

橘ケンチ「例えばEXPGのN.Y.校主催の「HOUSE OF EXILE」というイベントに参加したり、アンダーグラウンドで活躍しているPOPPIN’のダンサーと一緒に踊ったり。ダンスに対して積極的になることで、より自分のダンス熱が上がったんです。

それは実際に今回のツアーのステージに立って、自分自身で実感できたこと。表現に対する壁が取っ払われて、自由になれたと感じられるようになったのも、成長した部分ですね。今年LDHが新体制になり、僕はLDH ASIAに携わっていくのですが、アジアの中で「エンタテインメントと言えばLDH」と認知されるレベルまで押し上げていくことが、僕の夢であり目標です。

これからEXILE THE SECONDがアジアに進出していくチャンスは何度も訪れると思いますし、そういった意味でも世界基準のエンタテインメントを視野に入れて活動していきたいですね」

EXILE TETSUYA「EXILE、EXILE THE SECOND、DANCE EARTH PARTY、E.P.I.(EXILEパフォーマンス研究所)。一見すべて違うことのように見えるけれど、基盤や軸にあるものは同じ。僕にとって、すべてEXILEでしかないんです。EXILEを始め、いろいろなステージで踊る中で意識するようになったことは、目の前にいる人たちに喜んでもらうにはどうすればいいのかということ。

そこからたどりついたのが、〈おもてなし〉というEXILEの精神だったんですね。AMAZING COFFEEも同じ。ファンのみんばさんが言ってくれるありがとうと、コーヒー1杯のありがとうは、規模感こそ違うけれど、同じなんだと気づいたんです。僕にとってパフォーマンスのおもてなしと、コーヒーのおもてなしは一緒で、これもEXILEなんですよね。

昨年中目黒にAMAZING COFFEEをオープンし、コーヒーを提供するというひとつの方法論からたくさん学ぶことがありました。自分のパフォーマンスにフィードバックされることが多々あった。今僕が携わっているLDH kitchenでも、自分の可能性を広げていきたいと思っています」

黒木啓司「ファッション・カルチャーに興味を持ったのは、音楽との強い結びつきを感じたから。ファッションは音楽やアートなどと切っても切り離せないものだと思う。だからこそ、EXILE THE SECONDのエンタテインメントに活かせるヒントがあると思って、日頃からファッションの移り変わりにはアンテナを張っています。

〈THE NINE WORLDS〉では、地元である九州にフォーカスを当て、『月刊EXILE』でも連載していたり、いずれは九州で音楽番組やフェス、人材発掘をやっていく予定です。その第一歩として、3月31日から3日間、〈THE NINE WORLDS〉と福岡の博多座がコラボレーションしたイベント『THE NINE WORLDS presents九楽舞(くらぶ)博多座』の開催が決定しました。自分なりに音楽やファッション、カルチャーを研究し、〈THE NINE WORLDS〉もすべてEXILE THE SECONDに還元していけたらと思っています」

Q. 今作でEXILE THE SECONDのどんな一面を世の中に提示できると感じていますか?

EXILE TETSUYA「今のEXILE THE SECONDという、僕らにとって名刺代わりの1枚になるように……。そんな気持ちを込めて、6人で丁寧に作ったアルバムです。言ってしまえば、ベテランルーキーが全力でやるとこうなるということを体現した作品です。

僕たちの過去、現在、そして未来が一度に味わえる、なんともおいしいアルバムです(笑)。この6人だからこそ作ることができた音楽を楽しめると思います」

EXILE SHOKICHI「ひと言で言えば、このアルバムは僕らの結束の証。これからの僕らの展開未来への可能性を感じることのできるアルバムに仕上がったと思います」

Q. 本誌の発売元でもある宮崎についての質問をいくつかお尋ねします。啓司さんは宮崎出身ということですが、宮崎で体験した印象深いエピソードはありますか?

黒木啓司「市内の一番街で、バーの店員をやっていた時のビラ配りが印象深いですね。僕が20歳くらいの頃だと思いますが、いろいろな思い出があります」

Q. AKIRAさんはEXPG宮崎校にもよくいらっしゃるということですが、生徒たちの印象はどうですか?

EXILE AKIRA「EXPG東京校の次に立ち上げたスクールなので、凄く思い入れがあります。宮崎校からはたくさんのアーティストが育っているので、どんな才能を持った生徒さんがいるんだろうといつも楽しみにしています。人柄の温かさや空気感も宮崎校の好きなところです」

Q. 啓司さん発信による〈THE NINE WORLDS〉という九州を巻き込んだプロジェクトはどのようなものなのでしょうか?

黒木啓司「僕が宮崎出身ということもあり、九州を盛り上げ、九州から日本やアジアにオリジナル・エンタテインメントを発信することを目的に立ち上げたプロジェクト。先ほどお伝えした福岡の博多座とタッグを組んだイベントプロデュースも決まっています。今後は、九州にフォーカスした音楽番組や人材発掘を行っていく予定です。音楽、ファッション、カルチャーを巻き込んで、壮大な夢を掲げて取り組みたいと思っています」

Q. 最後に『月刊CHARGE』読者のみなさんへのメッセージをお願いします!

EXILE AKIRA「いつも応援してくださっている方、そして初めてEXILE THE SECONDの存在を知っていただいた方にも、ぜひ僕たちのライヴを生で感じていただきたいです。これからも新しいエンターテイメントを作り上げていきますので、応援よろしくお願いします。」

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