【Charge】SPECIAL INTERVIEW ~光田健一・柏木広樹~

チェリスト柏木広樹と、ピアニスト&シンガーソングライター光田健一によるデュオユニット「二人旅」

チェロの概念を覆す柏木の自由なサウンドと、ファンタジスタ光田の歌い上げるピアノで観客を魅了する、そんな「二人旅 2018」の宮崎公演を2月3日に控え、チェロの柏木広樹インタビューを敢行!!昨年発売された柏木のアルバム『TODAY for TOMORROW』についてや、二人旅に対する思いを伺った。
1801ch_futaritabi_image2
—— まずは、2017年9月にリリースされましたアルバム『TODAY for TOMORROW』についてのお話を聞かせて下さい。こちらのアルバムのコンセプトは?

今日頑張れば、明日良くなる。そのための今日!明日に続く今日!というのが大きなコンセプトです。全部聞き終わった最後に「よっしゃ、やろうか。明日から頑張ろう」という気持ちになってもらえたら嬉しいなと思ってます。

—— このアルバムを作るにあたって印象に残っていることは?

このアルバムでやっぱり大きかったのは、二人旅の相棒でもある健ちゃん。これまでセルフプロデュースを続けて来て、小さくまとまってしまうことを感じていたときでもあって。自分でやっているとどうしても失点が少ない作品を作るってなっちゃうんだよね。今回は、健ちゃんが入ることによって、長所を伸ばしてもらって、短所も長所にしてもらって、という感覚かな。俺はそれが良くないな、と思っていることを健ち1801ch_K_Mitsuda_500ゃんが「カシちゃん、わかってないな、それがいいんじゃん」ってね。逆に俺がOKだなって思ったものを「カシちゃん、全然、歌ってないからもう一回」って。そういう存在って本当、有り難いよね。今までのアルバムももちろん頑張って作って来たけど、今回は、これまでのものより楽器で歌えてると思う。録音の意識より、歌う!という意識が強いアルバムになったかな。失点しても加点していればいいじゃん、そんな思いで作れたアルバムになりましたね。

—— 思い入れのある曲は?

ない!というか、全部!!でも、強いてあげるなら『シリウス』かな。実はこの曲は書き直していて…。僕の曲作りはメロディから作るのをポリシーにしてたりするんだけど、この曲は実は最初はコードから作ったの。コードからキレイに作って、どうだ!!と出したんだけど、健ちゃんから「カシちゃん、この曲、ほんとにこれでいいの?」って。で、書き直すときに、よし、これはチェロだけで歌い切る、っていうメロディを作ろうと思って書き上げたものなんだよね。

—— すごい!高いレベルのやりとりがあって、出来た曲なんですね。アルバム制作、二人旅と、健ちゃんとの素敵な関係が見えて来ますね。

本当、健ちゃんとは素敵な関係が築けてると思うよ。

—— 健ちゃんとはどれ位のお付き合いなんでしょうか?

二人旅をやる前は、ほとんどやっていないんだよね。2007年の12月に仕事をお願いして初めてデュオをやったんだけど…。そのときのリハで1回弾いたときに、お互いに「何で俺たち今まで一緒にやってこなかったんだろうね」って(笑)。それがきっかけで二人旅を始めたんだよね。二人の出会い自体は30年以上前で、存在も知ってたんだけど…。でも、そのときに始めてなくて良かったね、ともよく話してる。若いときって何でもとことん突き詰めちゃうじゃない?そんな頃に始めてたら、2、3年で大げんかして止めてたかも(笑)。7年前、お互いにそれなりにいろいろな経験を積んでからの二人旅のスタートだったから、いい距離感、バランスで楽しい旅ができてるよ。

—— 一1801ch_HirokiKashiwagi17_1a番いいタイミングでスタートできた二人旅だからこそ、ライブを観ていても、二人の絶妙な距離感、空気感が心地よい空間を作ってくれているのかもしれませんね。さて、そんな二人旅の2018年のツアー、宮崎公演が2月3日に決定していますが、その意気込みを聞かせて下さい!!

意気込みは…、ない!!(笑)っていうか、二人旅ってそういう感じじゃないっていうのかな?意気込まない?みたいな。もちろん、来て下さる皆さんにいい演奏を聴かせたいって気持ちはあるけど、それは意気込みという感じじゃなくて…。来てくれるお客さんと、いかに同じでテーブルで飲めるか?的な感じ。みんなと同じテーブルで飲んでいるような感覚で楽しめたらいいなって思ってます。あ、でも2月3日は今回の二人旅のツアー初日だから、他ではない緊張感はあるよ。

—— ツアー初日は宮崎初では?

そうそう!初めてよ。実はツアースタートから3~4回目くらいまでは、曲順を入れ替えたりもあるんだよね。いくらリハを重ねていても、実際にお客さんを前に演奏してみないとわからないことってやっぱりあって、それをあーでもない、こーでもないと話しながら、曲順を変えたりね。そういう意味では、面白いものが観られると思ってて。また宮崎の会場のピアノは本当に良いものだし、宮崎だけが生になるから、それも見どころの一つだよね。

——- ツアー初日、楽しみです!!そんな宮崎のファンにメッセージをお願いします。

おかえり!!と言ってもらえるような、そんなユニットに早くなりたい!!と思ってます。僕らは「ただいま!!」という気持ちで宮崎に帰ってくるので、皆さんにも「おかえり」という思いで待っててもらえたら嬉しいな。

—— 「おかえり!!」という思いで、2月3日を楽しみに待っていますね!!


■関連記事

光田健一が語る「ザッツ・ハモカナイズ!」の楽しみ方
柏木広樹の「二人旅」に対する思い


■2018年2月3日(土)宮崎 Salle Mandjar
開場15:00/開演15:30
オフィシャルサイトチケット好評発売中
http://hirokikashiwagi.futureartist.net/

関連記事

コメントは利用できません。

月刊Charge編集部が独断と偏見で選ぶ宮崎のおすすめ美容室

  1. 似合う髪型をお客様と探していく、そんなサロン 自宅に帰ってからの再現性を重視したスタイルを心掛け、…
  2. お客様に「似合う」髪型だけを提供する美容室でありたい 周りに追随することなく、お客様に「似合う」髪…
  3. 「似合わせ」にこだわり、的確にあなたのなりたいスタイルに 「清潔、安心、安全」をモットーに、スピー…
  4. キレイな髪を育むため、髪と頭皮の健康を考えたサロン お客様の髪と頭皮の健康を考えてくれる。そんなサ…
  5. 2席だけのアットホームな空間だからこそ創り出せる癒しの空間 なかなか時間もとれないし、どうせ行…
  6. 髪に優しい、ナチュラルで個性を活かしたヘアスタイルに 夫婦二人で営む落ち着けるサロンでありなが…
  7. 「MAKE A PERSON」人をデザインするサロン 「MAKE A PERSON」をかかげ、人を…
  8. お客様、一人一人が持つ雰囲気(オーラ)を輝かせたい 来てくださるお客様、一人一人が持つ雰囲気(…
  9. お客様の大切な時間を奪わない。確かな技術とサービスの提供を 常にお客様のご要望に応えられるサロンづ…
  10. “温かい”心の癒しになれるお店でありたい “温かい”がお店のコンセプト!というLittle B…

イベント&チケット

  1. ★懐かしのあの曲から話題の一曲まで、生演奏でお届け!! 公演日:2023年8月27日(日) …
  2. 2023年5月、佐賀市にオープンした新時代のエンターテイメントアリーナSAGAアリーナのオープン記念…
  3. 2023年5月、佐賀市にオープンした新時代のエンターテイメントアリーナSAGAアリーナのオー…

宮崎☆働く美人

  1. 2020-8-10

    【KIRISIMA】Shochu Club Vol.135 かみもと 千春さん

    自らが楽しむことをモットーに 音楽家・俳優・ボイストレーナーとして 多彩な才能を駆使する表現…
  2. 2020-8-10

    【KIRISIMA】Shochu Club Vol.134 西 真由美さん

    宮崎の良さが詰まった商品を作り、 その魅力を最大限に表現する プロデュースのエキスパート…
  3. 2020-7-10

    【KIRISIMA】Shochu Club Vol.133 芋生 玲子さん

    宮崎ですることに価値がある 大人を意識した洋菓子を作る 女性オーナーシェフ Month…
ページ上部へ戻る