●まずは初のベスト盤『BEST GENERATION』をリリースすることになった今の想いを教えていただけますか?
白濱亜嵐「これまでもEXILEさんや先輩グループのみなさんが元旦に作品リリースや重要な発表を行ってきたので、2018年の1月1日に僕らのデビューからの5年間が詰まったベスト・アルバムを発売できるのは凄く嬉しいです。15枚のシングルと4枚のアルバムのリリースを重ねてきて、最高のタイミングであると同時に、新たなGENERATIONSの転換点になる作品だと思っています」
●ここからは収録される各シングルについて、いくつかうかがっていきます。まず、デビュー・シングル「BRAVE IT OUT」をリリースした当時(2012年11月21日)を振り返ってもらえますか?
数原龍友「デビュー当時は自分たちの音楽性や方向性をわかっているつもりでもまだ理解しきれていなかったと思うんです。とにかく何でも一生懸命にやることに集中していた時期でした。今だからこそ冷静に振り返れますけど、当時は何をやるにしても初めての経験だったので、とにかく無我夢中だったと思います。デビュー・シングルの「BRAVE IT OUT」は、そんな当時の僕たちなりに「僕たちがGENERATIONSです」みたいな想いを詰め込んだ1曲だと思います。今聴くと少し照れくさいですけど、当時の気持ちを思い出したり、初心にも返らせてくれる楽曲だと感じます」
●3rdシングル「Love You More」は、Samantha Thavasa のCMソングに起用されて、MVの動画再生回数が1000万回を突破するなど広く聴かれた楽曲でした。
佐野玲於「Samantha Thavasaさんのおかげで、「歌っている人たちは知らないけど、この曲いい曲だな」って思っていただけたり、少しずつ世の中に浸透していくきっかけにもなった曲だと思います。GENERATIONSの存在を知ってもらう入口になった楽曲だと思いますし、初めてラヴ・ソングに挑戦したことで自分たちの武器としてハマるなと実感できた楽曲だったと思います」
●4thシングル「HOT SHOT」はどのような楽曲でしたか?
小森隼「前作「Love You More」がラヴ・ソングだったので、「BRAVE IT OUT」と「ANIMAL」で提示した攻めのアップ・チューンを、またここで打ち出せた感じがあったと思います。あとは、この曲を通していろんなことにチャレンジさせていただきました。ビジュアル面でもそうですし、MVの撮り方もここまでの3作品とは違って、特徴的な仕上がりになったと思います。デビュー当時からGENERATIONSを応援してくださっている方の中には、「HOT SHOT」を聴いて喜んでくれる方も多いですし、僕らにとってもライヴを盛り上げるのには欠かせない1曲になっています」
●9thシングル「Hard Knock Days」は、アニメ『ONE PIECE』のオープニング・テーマに起用されました。
数原龍友「大好きで欠かさず観ていたアニメのオープニング・テーマを歌えるなんて、ひとつの大きな夢が叶った曲でもありました。初めてのオンエアは、ちょうどツアーで宮崎から沖縄へ行く飛行機に乗っているタイミングだったので、空港に着いてすぐに録画した映像を観て凄く感動したのを覚えています。レコーディングの時も、もちろん主題歌になることがわかっていたので、『ONE PIECE』の世界観に合うような表現ができたらと、実際にスタジオでアニメを観てイメージを高めていました」
片寄涼太「実は、この曲のレコーディングが終わってブースを出たら、龍友くんが泣いていて…」
数原龍友「ちょうど感動するシーンを観ちゃったタイミングです(笑)」
白濱亜嵐「どのシーンだったの?」
数原龍友「ゴーイングメリー号とのお別れのシーン。あそこ、毎回泣いちゃうんですよ。おかげさまで思い出深いレコーディングになりました」
●10thシングル「ALL FOR YOU」は、オリコン週間ランキングで初めて1位を記録しました。
佐野玲於「映画『ガールズ・ステップ』の主題歌でもあり、Samantha Vega 2015のCMにも起用していただくなど多くの反響をいただいた曲です。ツアーを終えてからの制作だったので、みんなの取り組みも意識もそれまでとまた違って、当時のGENERATIONSとしてはひと皮剥けた段階で完成させることができた楽曲だと思います。いい評価もしていただけた曲なので、自分たちの自信にもつながりました」
●2016年1月27日にリリースした11thシングル「AGEHA」には、どんな思い出がありますか?
小森隼「アリーナ・ツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2016 “SPEEDSTER”』のオープニング曲にもなっている楽曲で、他にも2016年はいろんな楽曲をリリースしましたが、まちがいなく僕たちの2016年を代表する楽曲に育ったと思います。この曲とともに成長していけた実感もありますし、今のGENERATIONSの勢いを作ってくれた曲と言っても過言じゃないくらい大切な曲です」
片寄涼太「GENERATIONSの代表曲のひとつだと思います」
中務裕太「確かに。Mステ(音楽番組『ミュージックステーション』)の「高校生ダンス部が今踊っているヒット曲ランキング」で2位にランクインしたのも嬉しかったです」
●続く12thシングル「涙」は週間チャート1位に。作詞家の小竹正人さんによる歌詞も印象的でしたよね?
関口メンディー「シングル作品でここまで切ない曲を収録したのは、GENERATIONSとして初めてのチャレンジでした。MVに関しても、まったく踊らない構成といった今までにない仕上がりだったので、大人のGENERATIONSを提示できた楽曲だと思います。そう言った意味では、自分たちのターニング・ポイントのひとつとなった曲でもあります
●13thシングル「PIERROT」も小竹正人さんによる作詞でした。
中務裕太「小竹さん作詞の曲はバラードのイメージが強かったので、アップテンポなトラックでどう表現するんだろうと思っていたんですけど、いざボーカルふたりの歌が入ると凄く斬新な曲に仕上がっていて感動しました。アップテンポなトラックに切ない男心を歌った歌詞が乗っかる、そのギャップを楽しんでいただけた曲だと思います。ずっと憧れていたLYLE BENIGA(ライル・ビニガ)さんという海外のコレオグラファーに振りつけしていただいて、また新しいGENERATIONSが表現できました」
●新曲「ALRIGHT! ALRIGHT!」はどのような想いで制作していったのでしょうか?
数原龍友「2018年1月1日にベスト・アルバムを出すのは、世間のみなさんから見ても相当気合い入っているという感じじゃないですか。2018年の始まりから5年間の集大成となるベスト・アルバムをリリースして、そこに入る新曲ということでかなり注目される1曲になると思うんです。そういうことを考えた時に、〈ALRIGHT! 〉というワードや楽曲のスピード感がばっちりハマると思って収録しました。念願の全国ドーム・ツアーに向けて、チームのエネルギーみたいなものが詰め込まれた1曲になっていると思います。キーワードは、第六感。2018年のGENERATIONSの幕開けにふさわしい1曲になりました」
片寄涼太「デビュー当時の自分たちだったら挑戦の曲でしたが、5年経ってGENERATIONSらしい曲として受け入れてもらえる、そんな楽曲になったと思います。まさにこれまで5年間積み上げてきたものを詰め込んだ、GENERATIONSらしさのど真ん中の曲。ベスト・アルバムというひとつの節目で、そういう楽曲を新曲として収録させていただくことで、自分たちの新たなスタートを演出できればという想いもあります。ライヴでも盛り上がる曲になると思いますし、たくさんの方にこのベスト・アルバムとともに楽しんでいただきたいです」
●パフォーマンスに関しては、どのように決めていったのでしょうか?
中務裕太「今、世界で最もイケてるコレオグラファーのBRIAN PUSPOS(ブライアン・パスポス)さんに作っていただきました。僕たちでは思いつかないような動きだったり新しいテイストの動きが入っているので、凄くかっこいい振りになりました」
佐野玲於「BRIANはとても集中力が高くてクリエイティヴな人であり、固定概念で何かを決めつけることがなく、何でも試すコレオグラファーなんです。なので、自分たちもスタジオに一緒に入っていて楽しかったですし、とても勉強になりました。まだMVでしかパフォーマンスは披露していないので、来るべき次のツアーで暴れたいと思います」
●トラックには、どんな感想やイメージを抱きましたか?
小森隼「アゲアゲのパーティ・チューンという感じではない、あからさまに上げにこない感じがおしゃれだなと思いました。サビの歌詞とか間奏の音サビみたいなところもかっこいいです」
関口メンディー「緩急がしっかりしていて、曲の構成でも楽しんでいただける曲だと思います。細かく聴くと遊び心のある音がたくさん入っているので、そういうところまで聴いていただけると、より曲を楽しめるんじゃないかなと思います」
●楽曲が仕上がった今、リスナーにどんな風に届いて欲しいと考えていますか?
白濱亜嵐「凄く前向きな歌詞なので、ちょっと不安を感じた時や何かと向き合わなければならない時などに聴いていただけると、晴れやかな気持ちになれると思います」
関口メンディー「シングルの「BIG CITY RODEO」とは違ってクール路線なので、ぶち上がりたい時というよりは冷静にテンションを上げたい時に聴いていただけたらいいと思います」
●ここでEXILE曲を含む新録3曲、全7曲のカバー曲を収めたDisc2の聴きどころも教えてください。
中務裕太「EXILEさんのカバー曲で「Lovers Again」も収録しているんですが、実は僕がEXPG大阪校でインストラクターをやらせてもらっていた時、クラスで「Lovers Again」の振りを教えていたことがあったんです。当時はATSUSHIさんとTAKAHIROさんの声で振りを教えさせていただいていたんですが、今回はGENERATIONSのボーカルふたりが歌っているので、ツアーなどで踊れる機会があるのかなと考えると今から凄くワクワクします。GENERATIONSがEXILEさんの曲をカバーさせていただく継承感と言いますか、EXILEさんに憧れてこの世界に入って活動しているという僕たちの想いも、このDisc2に収録できたんじゃないかと思っています」
片寄涼太「カバー曲は2ndアルバム収録の「花」から始まって、それ以降はアルバムごとに1曲ずつ収録させていただいてきました。そういったアプローチがベスト盤に収録できたことは、素直に嬉しいです。トラックもGENERATIONSらしくブラッシュアップさせていただいて収録しているので、たくさんの方に幅広く楽しんで聴いていただけるカバー集になっていると思います」
●ベスト映像Disc1には、新録2曲を含む全26曲のMVを収録。こちらも見どころを教えていただけますか?
数原龍友「全26曲って多いなぁ~(笑)」
片寄涼太「約2時間のフル・ボリュームですから!」
関口メンディー「デビュー当時は若さがみなぎっているというか、何でこんな感じだったんだろうとか自分でツッコミを入れたくなる部分も多いですね(笑)。そういったところも含めて、GENERATIONSの歴史を感じていただけたら嬉しいです。僕たちを最近知ってくださった方にも昔から応援してくださっている方にも、自分たちの歩みや成長を感じていただけたらいいのかなと思っています」
佐野玲於「小学校6年間の卒業アルバムのように感じていて、手に取っていただけたらいいのかなと思っています。デビューから5年とデビュー前1年を合わせて、ちょうど6年間の成長物語です。いい意味でダサく笑っちゃうようなシーンもたくさんありますが、それもいい思い出だと思っています。こういう歩みがあったという事実を、ぜひ受け取っていただきたいです」
●豪華盤に収めた未公開映像もの見どころも教えてください。
白濱亜嵐「僕たちの中でも記憶に新しい『a-nation 2017』のライヴは、まさにGENERATIONSの最新のライヴ映像です。あと、ドキュメント映像も収録しているんですが、凄く客観的にGENERATIONSを見て作っていただいた感じがしています。僕らも目にしたことがない映像だったり、過去のことをみんなで話し合いながら物語が進んでいくんですけど、それが凄くおしゃれに仕上がっていると思います。GENERATIONSがどういうグループであるのかが、的確に理解できる1枚になっていると思います」
小森隼「『a-nation 2017』はGENERATIONS の2017年の集大成のひとつでもあるので、今作に収録するのにぴったりのライヴ映像だと思います。ドキュメント映像は、まるで映画を観ているように感じました。まさにGENERATIONSのドキュメント映画になっています。そういう意味でも、未来でもなく過去でもない、今のGENERATIONSを楽しんでいただけるベスト・アルバムになったと思います」
●インターナショナル・エディションとしてリリースされる、英語盤にはワールド・ツアーのドキュメント・ムービーも収録されますね?
中務裕太「ありがたいことに、LDHで初めてワールド・ツアーを経験させていただけたのがGENERATIONSなんです。台湾、香港、パリ、ロンドン、NY、LAと従来では考えられないところでライヴをさせてもらった経験は本当に貴重で、国によっての反応の違いや盛り上がり方の違いなど、エンタテインメントに対する向き合い方も改めて勉強になりました。このドキュメント・ムービーでは、メンバーそれぞれがワールド・ツアーの想いを語っていて、ここでしか見られないメンバーの顔も見られる映像になっています。国内の活動と同様に海外でのライヴを経験することでもGENERATIONSは成長していっているので、その事実をこのワールド・ツアーのドキュメントで感じていただけたら嬉しいです」
●では、最後にデビューからの軌跡を詰め込んだ今作を経て、改めて今思うことを教えてください。
片寄涼太「曲も少しずつ成長してきていて、自分たちがその当時に歌うから意味がある曲もあったり、やっぱり一歩一歩進んでいるんだなと感じています。7人で青春のように成長してきた姿が、この5年間、そしてこのベスト・アルバムに詰まっていると思います。今後GENERATIONSがどう成長していくか、ビジョンを考えるきっかけにもなり、ひとつの節目として新しいスタートになるベスト・アルバムになりました。今作が、またたくさんの方にGENERATIONSを応援していただけるきっかけになったら嬉しいです」
佐野玲於「前進あるのみですね。過去を振り返って、あの時こうしておけばよかったなということがどんどん減っていくことが、成長だと思っています。今後10年20年、現役のパフォーマーとして活躍していくなら、その間にどういう意識で活動していくかが課題になって来る気がしています。だからこそ、僕たちは成長を重ねながら前進あるのみなんだと思います」
ベスト・アルバム『BEST GENERATION』
2018年1月1日(水)発売
数量限定生産BOX[3CD+4DVD]RZCD-86451~3/B~E \8,980+税
数量限定生産BOX[3CD+4Blu-ray]RZCD-86454~6/B~E \10,980+税
ベスト豪華盤(映像付)[2CD+3DVD]RZCD-86457~8/B~D \6,500+税
ベスト豪華盤(映像付)[2CD+3Blu-ray]RZCD-86459~60/B~D \7,500+税
ベスト通常盤(映像付)[CD+DVD]RZCD-86461/B \4,500+税
ベスト通常盤(映像付)[CD+Blu-ray]RZCD-86462/B \5,500+税
ベスト通常盤(CDのみ)[CD]RZCD-86463 \2,500+税
International Edition英語ベスト盤(映像付)[CD+DVD]RZCD-86468/B \2,480+税
International Edition英語ベスト盤(映像付)[CD+Blu-ray]RZCD-86469/B \3,480+税