SPECIAL INTERVIEW ~Ocean’s Love~
- 2013/9/28
- インタビュー&レポ
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障がい児のためのサーフィンスクール 海の素晴らしさ、エネルギーを感じてほしい
Ocean’s Loveとは…?
ハワイでプロサーファーやモデルとして活躍するアンジェラ・磨紀・バーノンさんを始め、プロサーファーやボディボーダーを中心に、障がいを持つ子どもたちに向けて開催するサーフィンスクール。2005年より実施され、今年で9年目を迎えた。サーフィンスクールを通じて社会とのコミュニケーション、自然との触れ合いを学び、感情あふれる健やかな成人になって欲しいという願いを込めた活動。
アンジェラ・磨紀・バーノンさん Message
今年は、去年よりとても波の状態が良く、子どもたちにとってはベストな環境だったと思います。 子どもたちの笑顔のために、こんなにもたくさんの方に集まっていただいて、感無量です!! 実はさっき、参加者の女の子が「次、サーフィンいつ?」と聞いてくれました。
今後は「Ocean’s Love」の願いを引き継いでくださった宮崎のスタッフさんが、「Ocean’s Love 宮崎支部」として活動して下さいます。宮崎の子どもたちはこれからもっとサーフィンをする機会が増えるので、どんどん楽しんでほしいです!
EVENT Report.
昨年に引き続き、宮崎では2回目の開催となった「Ocean’s Love」。プロサーファーでモデルのアンジェラ・磨紀・バーノンさんが中心となり、参加者25名(うち障がい児15名、兄弟10名)、ボランティアスタッフ約110名と、昨年以上の規模で行なわれた。
7月28日、宮崎市青島海岸。参加する子どもたちに最高の1日をプレゼントするべく、朝早くからボランティアスタッフが準備を進めていた。午前10時、サーフィンスクールは準備体操からゆっくりとスタート。この日は、みやざき大使のEXILE KEIJIさんもスペシャルゲストとして参加しており、参加者の女の子とペアを組んで楽しそうにストレッチをする光景も。子ども一人につき、4~5人のスタッフが付き添い、安全第一に、楽しく、一人一人のペースに合わせてプログラムは進行していった。
参加者は、今回初めてサーフィンを体験する子どもたちばかり。中には海に入るのを恐がったり、「溺れそうだから」と不安そうな子も。しかし、「お兄さん、お姉さんがいるから大丈夫。溺れないよ。」とアンジェラさんに声をかけられ、スタッフに連れられ海へ入って行く。真剣にアンジェラさんのお手本を見ていた子どもたちは、1回目のチャレンジからボードの上に立てる子がいるほど、サーフィンにのめり込んでいった。
スタッフのサポートもありつつ、岸まで波に乗って帰って来た子どもたちの笑顔は格別。沖へ出れば、ボードの上から大きく手を振り、浅瀬で待つスタッフは大きく手を広げて子どもたちを呼ぶ。波打ち際には、お父さん、お母さんたちがカメラマンさながらに我が子の成長を撮影していた。初めこそ強ばっていた子どもたちの表情も、スタッフや波に慣れるうちに、だんだんと心を開いてきた様子。
「乗れたね!上手だったねー!」と褒められ、誇らしげにスタッフとハイタッチする姿が胸に残る。アンジェラさん自ら大きなボードにまたがり、後ろから抱きかかえるようにして一緒に波に乗る光景も。うまく言葉にできない、自分の思いをなかなか表情に出せない子どもたちも、しっかりとこの心地よい波の感覚を胸に刻んだことだろう。疲れ知らずの子どもたちは、水面を叩いたり、楽しそうに大きな声を上げたり、サーフィンだけでなく、心から海を楽しんでいる。
サーフィンスクールを無事に終えた後は、皆そろっての昼食。その後、思い出作りプログラムのフォトフレーム作成や、地元ハワイアンチームによるフラダンス披露、集合写真撮影が行なわれた。最後に、ハワイの首飾り“レイ”やハワイアンクッキーのプレゼントが。
きっと子どもたちにとっても、大人たちにも、笑顔の絶えない格別な1日となったことだろう。「今日一日、楽しい時間をありがとうございました!」と海に向かってみんなで一礼し、今日一日の「Ocean’s Love」は終わりを迎えた。
今後は、宮崎スタッフやボランティアスタッフ主体でサーフィンスクールを続けていく、とのこと。これから更に、障がいを持った子どもたちがサーフィンを楽しめるように、自然と触れ合いながら感情あふれる健やかな成長を遂げることを願い、これからもこの「Ocean’s Love」の活動は広がってゆく。