独特のタッチのキャラクターで雑誌の連載や、数多くのアーティストのジャケットデザイン、ウォールペイントの制作などを手掛けるグラフィティアーティストのTOMI-Eと、光るランジェリーや楽天にてインナーデイリーランキングで1位を獲得するほどの人気インナーを誕生させてきたランジェリー&レースデザイナーの瀬田えまとのコラボレーションで生まれた注目のショーツ。バレンタインやホワイトデーに、ぜひセレクトしたいアイテムの人気の秘密に迫るべく、二人に話を伺った。
──二人の出会いとコラボのきっかけは何だったのでしょうか?
EMA(以下E) 私のマネージャーがTOMI-Eの作品にふれる機会があり、数年前から、素敵なグラフィティアーティストがいるから、いつかコラボができるといいねって話してたんです。そして、昨年の秋に銀座であったTOMI-Eの個展に、マネージャーからぜひ行ってみて欲しいと言われて訪ねたんですね。そこでまず見た金魚が可愛くて、エロティックで…。色の使い方、筆の使い方、全てに躍動感があって、完全に感じるものがありましたね。
TOMI-E(以下T) 僕の方にも感じるものがありました。その頃、自分自身、いろいろな方向性の転機を感じていたときだったんですよね。そんなときにEMAさんから「新しいことをやるスタート地点ですね」というメールをもらってこれは間違いない。新天地に向かっているなと感じましたね。
──様々な作品も手がけてきているTOMI-E氏ですが、アートの世界に入ったきっかけは?
T スタートは音楽。ヒップホップという元々のカルチャーがあって、その中からラップにふれ、そこにすごいメッセージ性を感じたんです。それで音楽をやりたいという思いを抱いて…。その流れの中で、自分にリンクするものがグラフィティだったんですよね。
──では、EMAさんにとってのインナーデザインの魅力とは?
E インナーって表に見えないものでしょ。洋服って人から見られて、その人の価値観や、職種などを判断されがちなところもあるから、自由に着れないこともあると思うの。でも、下着は誰にも批判、批評をされない自分だけのものだったりもするんですよね。そんな奥めいた思いを満足させてあげる、その手伝いをできる気持ちのいい仕事をしていると思っています。
──そんな二人がコラボして作られた今回の商品についての思い、コンセプトなどを教えて下さい。
E 女性って、着心地はもちろん、オシャレなインナーへの追求心も大きいですよね。それを男性にも広げていきたい。男性にも、オシャレで着心地のいいものをつけてもらいたいというのが、今回の下着のコンセプトですね。
T 僕にとっては、下着を作るという発想自体がなかったので、最初に話をもらったときのインパクトは大きかったですね。でも、最初からLOVE POWER PEACE というコンセプトがあったので、イメージはわきやすかったですね。パワーのグーと、ピースのチョキ、で女性が勝っているんですよ。やっぱり男性は女性には絶対にかなわないものだと思いますからね。
──それは深いですね!そんな意味があったとは気付きませんでした。それからベルト部分のデザインに込められたTOMI-E氏の思いを教えて下さい。
T ベルトに書かれたメッセージ「THING TO FEEL ALL THINGS TO BE BEAUTEFUL. THAT’S MAKES YOU SEXY.」は、楽しい時は勿論、沢山あるけれども、嫌な事や凹む時も、たとえ怒られてる時もすべてをひっくり返し beautiful と変換できる心こそが人間をsexyに魅せる。苦労した大人達は何も語らないでも渋いみたいに…、ということですね。
──今回、バレンタインやホワイトデーに本誌がセレクトしたいアイテム、ということで、このショーツの紹介となったわけですが、お二人の、バレンタインの思い出は?
E 私が最初にチョコレートをあげたのは、中学生のとき。白いおっぱいの形をしたチョコレートをあげたんですよ(笑)。今、聞かれてみて考えてみると、その頃からエロティック感が好きだったのかな…?相手を驚かすのが好き、まあ、楽しんでプレゼントできればいいな、という気持ちでしたね。
T 自分の場合は、若い頃は周りはみんな硬派を貫く感じだったので、もらうのが恥ずかしくて、「こういうの好きじゃないんだよ」という感じだったですね。でも、この歳になると、やっぱりもらいたいですよね。
──では、バレンタインを間近に控えて、魅力的な男性、女性になる秘訣をそれぞれ教えて下さい。
E 愛を持っている女性になってほしい。人に与える愛って究極で、そうそうできないですよね。私は、女性が笑っていたら、世界平和になるんじゃないかと思うくらい、女性が笑顔でいられることって大切だと思っているんです。男性を立てられる、懐の深い女性になることをすすめたいですね。女性が自分を愛しくなって、男性を愛しくなっていければ幸せなんじゃないかな。
T 女性が自分をたててくれる、それだけで男性の気分が変わるし、大切なことですよね。また、それは男性の世界でも同じこと。お互いが立てていかないとね。僕も含め、僕の周りの男性は、自分を愛しすぎている人が多いんですよね。自分が大好きで仕方ないから、自分の考えでバーッといってしまう。でも一人一人違う考えを持っているから、相手を思いやる気持ちは大切になってきますよね。
E TOMI-Eの場合、男に愛されてますよね。自然と男性が集まってくる。それって男性として魅力的ですね。
──今後の活動内容を教えて下さい。
T 2月にソリチュードというジュエリーが出ます。あと6月には作品集とドキュメンタリーDVDがセットで出ます。また、自伝も出る予定です。
E Bodyc(ゲルマニウムインナー)の次は、Emadoll(コラーゲンインナー)×TOMI-Eコラボ。そして、いいものを正しく身につけていただくために『bodyc革命』トーク&正しいフィッティング教室などでたくさんの男女にアドバイスしていきたいと思います。
──今年も、さらなる活躍が期待される感じですね。これからも皆に愛と平和を届けるような、そんな作品を楽しみにしています!! 本日はありがとうございました。
【瀬田えま】
1986年〜1990年 (株)ワイズ勤務(ヨウジ・ヤマモト パターン担当)。ワイズ社で技術を学んだ後、かねてからやりたかったランジェリーの世界へ転身。1993年 ランジュ ド フェ プランド デザイン・パターン担当。1998年〜2005年1月 ヒミコブランド デザイン・パターン担当。2002年〜「光るランジェリー」「究極の見せブラ」などが注目される。2005年「bodyc ブランド」企画・デザイン担当。楽天等のランキングで多数1位を獲得。現在、人気ランジェリー&レースデザイナーとして活躍中。
■瀬田えまHP http://www.kinu-s.com
【TOMI-E】
1990年ヒップホップカルチャーに影響を受け、15歳で単身渡米。1994年帰国後は独特のタッチのキャラクターで雑誌の連載や、数多くのアーティストのジャケットデザイン、ウォールペイントの制作を経て、企業ロゴや平面広告、ブランドコラボレーション、TV−CMに至るまで、幅広い展開を見せてきた。クライアントはJT、JRA、松下電器、キューピーなど。自身がデザインをしているブランド“ACC”は多くのアーティスト等から支持され、年々販売総数が増している。現在は、音楽・ファッション・広告業界にとどまらず、日本のグラフィティライターとしては初のコンテンポラリーアートへの進出に意欲的な活動を行っている。
■TOMI-E HP http://www.tomi-e.jp
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