【KIRISIMA】Shochu Club Vol.51 黒田 志穂

syochuclub_title0514-3syochuclub_title_ontime05141309ch_sc_ontime_mainイラスト、広告、雑誌…
情報をカタチにする
デザイナー兼イラストレーター

Monthly Guest vol.51
黒田 志穂
デザイナー・イラストレーター

Profile
美郷町出身。佐土原高校卒業。県内の印刷会社でキャリアを積み、2011年にCook+ie DESIGN WORKを設立。「Cook(調理する=創る)」+「ie(すなわち)」=お客様のためにをモットーに、イラスト・広告、エディトリアル、パッケージなどの企画、デザインを手掛ける。宮崎マルチメディア専門学校の講師も務める。毎日新聞・東京デザイナー学院主催『やさしさ』で準主席を、霧島酒造株式会社主催第12回ニシタチフラッグデザインコンペティションで霧島特別賞を受賞。日本イラストレーター協会会員。
http://cookie-dw.com/

伝えたい情報を目に見えるカタチにデザインする。デザイナーでありイラストレーターでもある黒田志穂さんの仕事だ。広告や雑誌などのデザイン、イラストの作成などをしている。例えば、広告だとクライアントが宣伝したいもの、知らせたいことを、画像と言葉で端的に表現する。雑誌などでは読者の注意を誘導し、読んでもらえる、伝わる紙面をデザインする。幅広い知識と技術、感性が要求される仕事だ。
何を描き、どう見せるのがベストか。黒田さんはクライアントと打ち合わせをしていると、イメージが膨らみ、自然とデザインやレイアウトが生まれてくるという。苦になることはなく、楽しんで仕事をしている。「あらゆる業種を覗くことができる欲ばりな仕事だなって思うんです。自分の知らなかったことを知れるし。どう見せると効果的かを考えカタチにする。それをクライアントが喜んでくれたときは嬉しいです。反響があったと聞くとガッツポーズですね」。
幼いころから絵を描くのが好きで佐土原高校の産業デザイン科に進学。卒業後は県内の印刷会社でデザイナーのキャリアを積み、独立した。しかし、自分がどれくらいの仕事ができているのか分からず、怖くなる時期があった。「何か新しいことをやっていないと」、という危機感に襲われることも経験した。とにかく新聞を読み、あらゆる雑誌を見て研究し、知識をインプットすることを徹底してきた。今では、インプットの知識とオリジナルの感性、技術がリンクし合い、スムーズにデザインが生まれてくる。大切にしているのは、自分を全面に出しすぎないこと。「一般の人に分かりやすく情報を伝えたいので、自分のカラーを前に出す

1309ch_sc_ontime_subのではなく、クライアントの好みや一般の人が受け入れやすいように作ることを一番に考えています」。
県内だけでなく関東方面からも雑誌などの依頼がくる。ハードなスケジュールのなか、納得のいく作品づくりに日夜奮闘しているが、抱えていた仕事を終えたときに飲むお酒は格別だ。「お酒の中でも焼酎が一番好きです。いつもウーロン茶で割って飲んでいます。仕事が早く終わったときや、たまに休みの日は昼間から飲みたくなって特別な時間を楽しむこともあります」。
今後の目標はさらに仕事の幅を広げること。「出身地の美郷町に関わる仕事がしたいです。自分の持てる力を生まれた場所に役立てられたら最高にうれしいですね」。一つの仕事の成功の先に、次の仕事が広がっていく。どんな仕事が来ても満足してもらえる作品を提案できるように、今も知識のインプットに余念はない。
syochuclub_title_offtime05141309ch_sc_oftime_main約半世紀に渡り
郷土の味を守り続ける
レタス巻きの元祖

「宮崎を代表する郷土の味」として知られるレタス巻きの元祖「一平」。黒田志穂さんはこちらのメニュー表のデザインを手掛けている。
「おいしい野菜が食べられて、ヘルシーなお寿司を作ろう」と初代店主・村岡正二氏と親交の深い作曲家・平尾昌晃氏の会話をきっかけに誕生した「レタス巻き」。当時の町並みや二人の写真を交えながら、メニュー表をデザインしている。「創業当時から使われているイラストを模様として全面に使い、笑顔や当時の町並みをモノクロで配置して、老舗の歴史と親しみやすさ、そして現在の新しい感覚を表現しました」。
黒田さんのお気に入りの料理は、やはり「レタス巻き」。大ぶりのエビとレタスに、職人が毎朝手作りする自家製マヨネーズソースを厳選した海苔で巻いた一品。「エビの香りが食欲をそそるし、1個の大きさがうれしくもあります。どのお料理も盛り付け方が決まっている丁寧さも好きです」。来店客のほとんどが注文する「かに汁」も人気の一品だ。
約半世紀に渡り、郷土の味を守り続ける「一平」。本場の味を食べたい時、来県者がある時にぜひ訪れたい宮崎を代表するお店だ。

1309ch_sc_oftime_sub1▲名物の元祖「レタス巻き」(1050円)、天然のワタリガニがまるごと1杯分入った「かに汁」(550円)、刺身盛り合わせ(1200円)、天ぷら盛り合わせ(1200円)

1309ch_sc_oftime_sub2元祖レタス巻 一平
住所 宮崎市松山1-8-8
電話番号 0985-25-2215
営業時間 11:00~15:00(LO14:35)
17:00~22:00(LO21:30)
定休日 火曜日
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