美容室でのイベントや
ブログサイトの運営を通して
県内に楽しみの輪を広げている
Monthly Guest vol.47
原田 志保
ヘアサロンLilianマネージャー、
M-blog主宰者
Profile
門川出身。高校卒業後、上京。ブライダルの専門学校へ通い、卒業後はウェディングドレスショップに就職。8年間ブライダル業界で活躍。2011年夏に宮崎へ帰郷。帰郷後は、美容室Lilianのマネージャーとしてサポート。美容室では演奏会などのイベントも企画開催している。一方、宮崎での楽しい過ごし方や宮崎ならではの過ごし方を発信していくサイトM-blogを開設。宮崎のさまざまな人や場所などを県内外へ発信している。
美容室内でヨガ教室や演奏会を開くなど新たな取り組みをしている原田志保さん。夫の奥田誠さんがオーナーの美容室Lilianは新しい形のコミュニティの広場だ。
東京から帰郷し、約1年半前にオープンさせた美容室。原田さんは夫のアシスタントや受付などマネジャー業でサポートしている。「好きなことを共有し合いながら人と人が楽しくつながっていく場に美容室がなれたら」とオープン当初から夫と考えていた。
まず始めたのはヨガ教室。「ヨガに興味がありましたが、毎晩遅くまで仕事のため、習いに行くことができないので、先生に来てもらい、ここで教室を開くことにしました」。仕事帰りの人達に人気で、2週間に1度開催している。昨年2月はヴァイオリンとピアノのコンサートを開き、終了後はセレクトしたお店のスイーツなどを楽しんだ。また駐車場でマルシェを開き、店内は県内の手作り作家の作品ギャラリーにするイベントも行った。美容室の新しいスタイルを築き上げている。
一方で、宮崎の人や物、場所などを紹介するウェブサイトM-blogを2011年7月に開設した。「帰郷した時、インターネットで宮崎の情報を検索しても少なかったんです。もっと宮崎の情報があったらいいなと思い始めました」。毎回12~15人の県内の方
に100日交代で日々の出来事を書いてもらう、ブログの集合体。これまでに約100人が書いている。「いろいろな方に見てもらえて、興味がなかったことに関心を持ってもらえるきっかけになっていたり、こんな人がいるんだと知ってもらえる場になれているのが嬉しいです」。毎日夜遅くまで仕事で、ゆっくりとした時間はなかなか取れないが、嬉しいことがあったり、自分にご褒美をしたい日は、大好きなお酒で余韻を楽しむことにしている。「焼酎を炭酸水で割って、ショウガシロップを加えて飲むのが今一番のお気に入りです」。
やわらかく優しい物腰ながらも、凛とした信念を持っている。ブライダルの仕事で得た、接客のプロ意識。美容室や、イベントへ来てくれる人に楽しんでもらうために、細やかなところにまで心を配ることに妥協はない。「自分の周りから楽しい、幸せの輪を広げていきたいから」。次は何をして輪を広げるかイベント企画の思案中だ。
彩りと美味しさと
ホスピタリティーと
五感を刺激する懐石料理
シンプルなおしゃれ感が目をひく外観。お店の扉を開くと、和と洋が組み合わさった空間が広がる。テーブルや壁には季節の花があしらわれ、心和む空気が流れている。
原田さんはご主人とゆっくりしたいときに訪れる。「お料理が美味しいのはもちろんなんですけど、雰囲気のよさ、個室の広さ、細やかで行き届いたおもてなし、料理長のお人柄…すべてが素敵なんです。帰るときは満たされた気分になれます」。
いつも懐石料理を注文する。先付けに始まり9品の料理とご飯、みそ汁、デザート、コーヒーまで。料理長のセンスが光るひと品ひと品が食事のひとときを楽しませてくれる。筍の木の芽の味噌和えや、新ゴボウの射込み…。旬の食材を使った料理はどれもが美しく彩られている。「食べてもらえる懐石料理を心掛けている」と料理長の角田清成さん。メッセージを書き入れた料理長手作りの懐紙、テーブルに添えられた置物、窓越しに見える風景…。「食事の時間が楽しくなりますように」、そんな気配りが随所にちりばめられた、心地よい時間が過ごせるお店だ。
▲懐石料理(4200円)。先付け(ごま豆腐)、前菜にあたる夢菜(めかぶとオクラの和え物、筍の木の芽の味噌和え、鮎の一夜干し、新ゴボウの射込み、しんじょうチーズ田楽、グリーンピース豆腐)、椀物(ジャガイモの冷たいスープ)、刺身(ヒラメのうす造り)、おしのぎ(かわり茶碗蒸し)、鍋物(観音池ポークのしゃぶしゃぶ)、宮崎牛の網焼き、揚げ物(あさりと筍のかき揚げ)、酢物(かつおのたたき)。旬のものが美しく繊細に彩られている。
懐石料理 あうん
住所 宮崎市霧島5丁目62-2
電話番号 0985-32-7939
営業時間 11:00~14:00 、17:00~22:00
定休日 日曜日