今こそ日本、世界がひとつに…
今年デビュー10周年を迎えた、ハワイ在住のウクレレプレイヤー、ジェイク・シマブクロさん。昨年の宮崎での来日公演では、口蹄疫の被害を受けていることを知り、全国の各公演で宮崎への応援メッセージやPRチラシを配ってくれるなど、私たち宮崎県民の大きな支えとなってくれた。今年3月に発生した東日本大震災では、ジェイクさんの母方のルーツである地で、音楽を手がけた映画『フラガール』の舞台でもある福島県の復興に少しでも役立てればと『ALOHA FUKUSHIMA』という復興支援サイトを立ち上げ、様々な活動を行なっているジェイクさんに話を伺った。
─デビュー10周年おめでとうございます。10年という節目を迎えた今、自身の活動を振り返ってどんなお気持ちですか?
とても嬉しい気持ちであると同時に、10年も経っただなんて信じられません。ソニーと契約して日本で初めてのコンサートを行ったのは、ほんの数年前のような気がしています。
─7月27日にリリースされた10周年記念アルバム『Aloha To You』について。ハリウッド映画『Just Go With it』挿入歌をはじめ、TV番組のために書き下ろした楽曲などが多く収録されていますが、それぞれの楽曲制作で気をつけたことやレコーディングでの秘話などがあれば教えて下さい。
ハリウッド映画『Just Go With it』では、ニューアルバムに収録した『Every Breath You Take』の他にもあと数曲ポリスの曲をカバーしましたが、映画では結局『 Every Breath You Take 』が使われました。ニューアルバム『Aloha To You』には映画で使われなかった曲も収録しています。
映画はアダム・サンドラーとジェニファー・アニストンが主役、またニコール・キッドマンやデイヴ・マシューが出演。僕はキャメオで少し出演もしているので、出演者に会えて楽しかったです。また、ニューアルバムには、テレビ朝日の『モーニング・バード』やNHK『トラッド・ジャパン』のテーマソングも収録しました。
─10年の活動の中で海外アーティストを含む多くのミュージシャンと共演を果たしてこられました。今回のアルバムにも押尾コータローさんとの作品が収録されていますが、印象に残っているアーティストや彼らとのエピソードを聞かせて下さい。
何と言っても、子供の頃からの夢だったヨーヨー・マとのスタジオ・セッションと、ベット・ミドラーとのイギリス女王の前での演奏ですね。女王とは演奏の後にお会いする時間があって、握手をして頂きましたが、本当に緊張しました。
─2006年にリリースされた『フラガール‐虹をー』が今回のアルバムでヴォーカル以外のトラックは録り直されて収録されています。今回あらためてこの曲に込めた想いを聞かせて下さい。
数年前、映画『フラガール』で音楽を担当させて頂き、本当に感謝しています。『フラガール』は福島県いわき市のスパ・リゾート・ハワイアンズの実話に基づいたものですが、今年の震災で大変な被害に遭われたという事を知り、僕の気持ちを込めて『フラガール‐虹を‐』を再録してニューアルバムに収録しようと思いました。
─今回のツアーでも、ウクレレの優しい音色そして相対する超絶テクニックでのエキサイティングなプレイに多くの人々が酔いしれる事と思います。あらためてウクレレという楽器の魅力や可能性についてどのように考えていらっしゃいますか?また、アマチュアのウクレレプレイヤーにアドバイスをお願い致します。
ウクレレは簡単で楽しい楽器です。ウクレレの音は子供の笑う声や、ビーチで遊んでいる時の楽しい感じを思い出させます。ウクレレを弾く時に一番大事な事は「笑顔で弾く」という事ですね。
─宮崎の皆さんに一言お願いします。
宮崎の皆さん、いつも応援ありがとうございます!宮崎は町の雰囲気がハワイに似ていて大好きです。冷や汁も大好き!これからもどうぞよろしくお願いしまぶくろ。アロハ!
Jake Shimabukuro
The10th Anniversary Album
「Aloha To You」
盟友、押尾コータローとのセッション楽曲や自身のルーツでもある福島復興の願いを込めて再レコーディングした『フラガール~虹を~』(日本語ヴォーカル・ヴァージョン)など全12曲を収録。
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