ステージに込められた熱い想い!!
高い音楽性と歌声、トークでファンを魅了
4月25日でデビュー17周年を迎えた米倉利紀さん。3月から全国15都市で行われた待望のコンサートツアー「back in town」宮崎公演は4月7日に開催。開演の1時間以上も前から会場には多くのファンが集まるほどの人気ぶり。ライブでは、その高い音楽性と歌声、楽しいトークと、魅力あふれるステージに大いに盛り上がった。
「back in town」と名付けられた今回のツアーは、アコースティックバージョンのdecibel. oneとバンドバージョンのdecibel. twoがあり、宮崎公演はdecibel. one。セットリストも違えば、バンド編成も違うという2パターンのライブを、限られた期間で仕上げるということは、容易ではない。それでも、この形のツアーを創り上げたのは、昨年夏のツアーで、アンコールの曲や衣装を変え、2つのスタイルで行ったステージが好評だったことをうけたもの。ファンが喜ぶステージを創り続けていきたいという米倉さんの姿勢が、常にそのステージの充実性を上げる秘密なのだろう。
米倉「今回の2つのバージョンは、全く違うものとして、皆さんに楽しんでもらっています。そして、それ以上に僕も楽しんでます! 両方観て完結して下さいなどとステージ上で話していますが、それは2つで1つのストーリーになりますよ、という意味ではなく、それぞれに独立した作品として創り上げています」
という言葉とおり、しっかりと創り上げられた精度の高いライブは、それだけでも十分に満足できるが、もう一つのバージョンも観たくなるステージに仕上がっていた。
演奏曲も、新しい楽曲と懐かしい楽曲とがバランスよく織り交ぜられ、最近、ファンになったという人も、昔からのコアなファンも楽しめる内容。この日を待ち望んでいた多くのファンは、ライブ前半から大いに盛り上がりをみせる。そして、米倉さんのステージのもう一つの魅力ともいえるのが、そのトークの面白さ。見た目の格好良さとギャップのある楽しいトークに、さらにファンは引き込まれ、全15曲のライブは、あっという間に過ぎていく。
ファンの熱気も冷めやらぬまま、迎えたアンコールでは、最新曲「superwoman/superman」も含めた比較的新しい曲を披露。最後は、「大丈夫っ!」で締めくくられた。
終わった直後から、また次のライブが観たい! そう思わせてくれる米倉さんのステージ。今回のツアータイトル「back in town」にも込められた「また、みんなの住む町に戻ってきたよ」という言葉を、聞ける日を楽しみにしたい。