【Charge】SPECIAL INTERVIEW ~coba~

アコーディオン1台でどれだけポップに演れるか! cobaの独奏は凄いらしい…

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Q. coba様がアコーディオンをここまで続けて来ることができた原動力は何だったのでしょうか?

3歳からピアノを習っていた僕にとって音楽はかなり身近な存在で、小さな頃から演奏する度に先生や友達に褒めてもらっていました。ところが、小学4年生の時に父からアコーディオンをプレゼントされて、皆にアコーディオンを披露する機会が生まれていくのですが、皆の反応がなんだかいつもよりも冷ややかで。そこで、アコーディオンのソーシャルイメージの悪さを感じたんです。
僕は子供の頃から困っている人を助けたり、いじめられている子をかばったりする性格だったので、僕の性質にあっていたんでしょうね。このアコーディオンが、みにくいあひるの子に見えて「こんなに素敵でかっこいい音が出るのにどうして皆分からないんだろう」という気持ちと「じゃあ僕がアコーディオンのイメージを変えたい」という気持ちが相まって今日まで続けてこられたのではないかと思います。

Q. 今回初のソロアルバム「coba ピュア アコーディオン」も昨年発売されていますね。35枚目にして初のソロアルバムを出そうと思われたきっかけは?

メジャーデビューをすることになって、僕はアコーディオンのイメージを変える為に、「3つの禁じ手」を決めたんです。1つめは、 のど自慢の伴奏楽器 と言われない為に、人の伴奏をしないこと。2つめは、アコーディオンのオリジナルジャンルを確立する為に、人のカバーをしないこと。3つめは、 便利なひとりオーケストラ と思われたくないから、ソロ演奏をしないこと。
これらの禁じ手は、自らの首を絞めることにもなりましたが、愛する楽器への誤解を解きたい一心で、世界のアーティストとコラボを重ね、アコーディオンのイメージを変革する為に努力してきました。その結果、デビュー10周年を迎える頃には、僕の音楽が皆さんに浸透していきました。
だからそろそろ、「3つの禁じ手」を解禁してもいいんじゃないかと思いまして…。

Q. 23年目に、遂に解禁!ということなんですね。「3つの禁じ手」を解いたことで、アコーディオンの見方はどのように変わりましたか?

僕の中で様々な心の葛藤がありましたし、禁じ手を解くことは、僕が今までやってきたことを後退させてしまうんじゃないかとか、非常に怖かったですね。ですが、実際に独奏アルバムを造り始めてからは、僕の無理な要求にも関わらず、その何倍ものリターンをしてくれるアコーディオンの凄まじいまでのポテンシャルに改めて驚きました。

Q. coba様の中で、特に印象的な曲は?

全ての曲に思い入れが強く、選ぶのが難しいですが、1曲目の「リベルタンゴ」は、アストル・ピアソラさんの代表曲。僕がイタリアに留学していた時に彼をTVで初めて見て、衝撃を受けたのを今でも覚えています。この曲は、ピアソラさんが亡命先のイタリアで「我に自由を!」という悲痛な思いを込めて作られた名曲なので、「3つの禁じ手」を解禁し、自由を宣言する僕とリンクし、演奏させて頂くことにしました。
また、「上を向いて歩こう」は、僕が小さい頃からワンマンライブに行く程大好きだった坂本九さんの曲。
「We are the champions」は、77年発表のクイーンの曲。僕は78年にイタリアに留学しましたが、当時は今のように携帯もパソコンもない時代で、不安で仕方がなかった。そんなときにこの曲を聞いて、「僕たちはチャンピオンなんだから、頑張って行ってこい!」と留学を後押ししてくれた1曲なんです。

Q. coba様の歴史全てが詰まったアルバムですね!
4月29日「coba solo tour 2014 ピュアアコーディオン」が宮崎で行われますね。最終公演、そしてこの日は、cobaさんの誕生日でもありますね!どんなライブになりそうですか?

今までは、アコーディオンのイメージを変えるために、プロデューサー的感覚で、いつも客観的に自分のライブを見ているもう一人の僕がいました。今回「coba pure accordion」を作り、ようやく、アコーディオンとスッピンで向き合うことが出来ているような気がしています。最近は音を奏でることが楽しくて仕方ないんですよ。新しくアコーディオンと向き合った僕の音を、ぜひ聞いて欲しいですね。
しかも、会場はプラネタリウムホール!凄く良い器材もありますし、響きが全然違います。僕自身も楽しみです。

Q. 最後に、楽しみに待っている方へメッセージをお願いします!

日本のラテン、宮崎が大好きで、毎回来る度に故郷に来たような感情さえ芽生えています。いろんなことが起こる1日になると思いますよ!
ぜひ、会場でお逢いしましょう!


coba solo tour 2014 ピュア アコーディオン
4/29(火・祝) 宮崎科学技術館プラネタリウムホール 開場17:30 開演18:00


coba_jk150日本コロムビア移籍第1弾アルバム
coba 初の独奏アルバム アコーディオン1台で紡ぎだすピュアでポップな旋律。
Coba pure accordion
COCB-54076 ¥2,940(税込)

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