タフでセクシー。しなやかな美しさと力強さは、まさに「女前」。7月にメジャーデビューを果たしたフィメール・レゲエ・ユニットBROWN SUGAR。ダンスホールレゲエを中心としたその独自のメロディーと歌声は一度聴いたら忘れられない。メジャーデビューアルバム『DESTINY』は、アッパーで攻撃的なダンスホールチューンから、甘く切ないラブソングまで表現された一枚。8月にイベントで宮崎に訪れた二人に音楽に対する熱い想いをうかがった。
──7月発売となったアルバム「DESTINY」でのメジャーデビュー。今の心境は?
NAT 今回のメジャーデビューで、より幅広く聴いてもらえる環境になったので、インディーズでずっとやってきたことを伝えつつ、さらに言葉選びや音などにも気をつけて、たくさんの人に届く曲作りをしていきたいですね。
KAZ インディーズからメジャーとフィールドは変わったけれど、芯の部分は変わらず、ブラウンシュガーはブラウンシュガーのままで。また新しい挑戦をさせてもらいながら、より多くの方にブラウンシュガーの楽曲を聴いてほしいですね。
NAT アルバムについては、軸になるブラウンシュガーという色は、絶対にブレさせず、新しい挑戦や、よりコアな部分も追及しているので、とてもバランスのいいアルバムになっていると思います。やりたいことを全部納得が行くようにできたんで、その辺を皆さんに感じでもらいたいですね。
──インディーズの頃に比べ変わった部分、変わらない部分は?
NAT スピード感があって、たたみかけるフロウっていう部分は変わってなくて。でも今までに挑戦したことのないメロウな曲だったり、切ない女性の部分の歌詞には挑戦したことがなかったので、そういう意味では素直に女性らしさ、弱い部分も全面に出せたと思います。
──ラジオのパワープレイにもなった「DESTINY?また逢う日まで?」も、そんな切ない、女性らしい曲ですよね?
KAZ 曲調や、使う言葉がこれまでと違うので、これ本当にブラウンシュガーが挑戦していいのかな? っていうところもありました。でも曲を聴くほどにインスピレーションを感じる部分もすごくあって、これを歌ってみようって思えましたね。そんな中でもブラウンシュガーらしさはイントロだったり、強さだったり出ているので、新しい部分とコアな部分の調和がとれています。初挑戦でしたが、やってみると意外と良かった!
NAT あ、いけた! みたいな(笑)
──アルバム「DESTINY」のコンセプトを教えてください
KAZ 今回のテーマは、運命じゃなくて「宿命」。まず私たち二人が出会ったのも宿命だと思うし、メッセージを伝え続けたいって思いも強かったので。そのDESTNYを原点に戻って大切にしたいという思いが込められています。
──そんなお二人の宿命とも言える出会いとは?
NAT 友達のプリクラ帳に写っていたKAZに、うわっすごい子がいる! ってライバル心が燃えちゃって。友達にこの子に会わせて! ってお願いをしたんです。その時にKAZもプリクラ帳に写っていた私に会いたいって言ってくれていて。そこで会ったのがきっかけです。
KAZ それから2人とも同じ大学に行って。そこでなぜか音楽をやりたい衝動に駆られて、NATに一緒に歌をやらん? ってナンパをするような感じで始めたのがブラウンシュガー。ただ本当にその時は、英語も詳しくないし、どうやって曲を作るのか、どうやって歌うのかも分からないところから始まって、どんどんどんどんのめりこんでいったってという感じです。
──女性から見てかっこいいというイメージがあるお二人ですが、そんなお二人が思う憧れの女性像は?
KAZ・NAT 母親ですね。
KAZ MAMAっていう曲が入ってるんですけど。やっぱり一番身近で素敵な女性っていったらやはり母親。その母親に対して、普段なかなか素直にありがとうなんて伝えられないので、歌に込めたいなって話をしてて。お互いに母に「何を言おう」と。本当にその気持ちがそのまま歌になったという感じですね。私たちも落ち込むこともたくさんあるし、でもそんな弱いブラウンシュガーも存在しながら、本当は強くなりたいんだよっていう願望も大きい。そんな中で母親が背中で教えてくれるというか、どんなに辛いことがあっても立ち向かっていくんだよっていうことをいつも教えてくれているので。そんな母親の姿を見て、やっぱり自分たちも強い女性でありたいとはすごく思いますね。
NAT 永遠の憧れの存在ですね。
──本誌は頑張る女性に活力充電!というコンセプトのもとに作っているのですが、2人にとっての活力充電法とは?
KAZ 私、実は手芸のミシンが大好きで。それをしているときは本当にすべてを忘れられますね!
NAT 私は睡眠…寝ることですね。寝るとすごいリセットされるというか。疲れも取れるし、しっかり寝ると癒されるので。あと私、2秒で寝れます! 自分なりにそういう充電法を見つけて、リセットする時間は必要ですよね。
KAZ 理由はいろいろあるけど、時間が使えない女性って多いじゃないですか。いっぱい働いたりして頑張ってる方って時間がなかったりするから。そんな時間がない中でも、人に喜んでもらえたり、夢中になれるものは必要だと思います。
──最後に、宮崎のファンへメッセージをお願いします。
NAT 宮崎の皆さんと出逢えたことが、DESTINYだと思っています。これから、ブラウンシュガーも毎日頑張っていきたいと思っているので、応援よろしくお願いします。
KAZ これからもたくさんの出会いを含めて、同じ空間で同じことをみんなと体感していきたいと思っているので、またライブ会場にも、リフレッシュをしに、ぜひ足を運んで欲しいと思います。
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