しなやかに美しく
心地よい音色を奏でる
県内唯一の日本人二胡奏者
Monthly Guest vol.58
野津原 光代
二胡奏者
「宮崎二弦の会」代表
Profile
「新しいことへのチャレンジに年齢など関係ない」。二胡奏者で指導者の野津原光代さんが、そのことを証明してくれている。日本人の二胡奏者は宮崎県内でただ一人。全国でもまた数少ない奏者の一人だ。
大学時代からラジオの音楽番組のパーソナリティーを務め、卒業後は小学校教諭を経て、テレビ番組やラジオ番組に子育てをしながら出演していた。
そんなある日、喘息を発症。2カ月間の入院を余儀なくされた。2歳のころからピアノだけでなく、声楽、サックスなどいつも音楽が隣にある日々を過ごしてきた。しかし、息を大きく吐くことは体への負担が大きい。「自分にできる楽器はほかにないか」と入院中にネットで検索をしていたとき、二胡の音色に出会った。「ジャズっぽいテイストも二胡で奏でられる。これがやりたい」。すぐに指導者を探した。たどり着いたのは、世界的奏者のウェイウェイ・ウー氏。すぐに指導して欲しいとのメールを送った。48歳からの新たなチャレンジの始まりだった。
退院後は東京へレッスンに通った。大学生の息子のところに毎月泊まり込みで行き、終日、みっちりとウェイウェイ・ウー氏のレッスンを受けた。それ以外の日は教えてもらったことを体に覚え込ませるために1日8~10時間、練習に没頭する日々を送ってきた。2本の弦を間に挟み弓で奏でる二胡。「ド」・「レ」・「ミ」の位置の目印はなく、指と耳と感覚で覚えるしかない。弦を押さえる強さなどちょっとした違いで音色が違ってくる繊細な楽器。ただひたすら練習をして習得。学び始めて5年目の今は、すでにジャズやポップス、クラッシックなどあらゆるジャンルの曲を奏でる二胡奏者としてパーティーやライブを開催するほか、指導者としても活躍している。4月には世界的奏者のウェイウェイ・ウー氏の「心弦二胡教室宮崎校」から独立し、「宮崎二弦の会」を立ち上げた。自ら作曲も手がけていて、今後はオリジナル曲で九州ライブや全国ツアーへと、活動の域を広げることを目標にしている。
年齢を全く感じさせないかわいらしさが印象的な野津原さん。秘けつは無理をしないこと、友人と出かけたりウインドウショッピングをしたり自分の好きな時間を持ち気分転換をすることだという。中でも、友人と出かけたときやライブ後にいただくお酒の時間は楽しみのひとつ。「大学時代から『霧島』を愛飲していました。生で飲んでいましたね。私の体は『霧島』でできているってくらいに」。頑張っている友人とお酒を囲んで語らう時間は活力の源になっている。
「二胡は女性の声に似ている心地よい、優しい音色です」。どんなジャンルの曲も奏でられ、年齢を問わず弾ける二胡を、多くの人に広めて行きたいと考えている。「大好きなことはどれだけも頑張れるんです。積み重ねることが大事」と夢の実現へ向け、1日1日を大切に力いっぱい歩を進めている。
高品質の宮崎県産黒毛和牛を
丁寧な手仕事でさらにおいしく
安心していただける料理店
選び抜いた食材を丁寧に下ごしらえし、最善の料理を提供している韓国料理とうがらし。野津原光代さんが二胡のライブ後によく利用するお店だ。「どのメニューも大好きです。強いて言えばカルビかな。お肉がきれいで、おいしいんです」。
A5、A4ランクの高品質な宮崎県産黒毛和牛を取り扱っている。信頼できる業者から厳選した宮崎牛を仕入れている。「お客様に安心して食べてもらうことが一番。間違ったことはしない、出さない」がオーナーの金城興徳さんの信念だ。料理のおいしさには定評がある。県内のリーピーター客が多く、県外客、プロ野球の選手が現役時代だけでなく引退後もよく利用するお店として知られている。オーナーのお勧めは、「宮崎牛特選のタン塩」だ。数量が少ないためメニューに登場する日は限られている。出会うことができたらラッキーだ。ほか、宮崎牛のおいしいところを盛り合わせた「宮崎牛三種盛」や石焼ビビンバ(1000円+税)も人気のメニュー。おひとり様限定の「1名様得々セット(1890円+税)」もある。カウンター席限定でワンドリンク、小鉢、キムチ、ハラミ、カルビ、ホルモンがセットになっている。
「間違いなく美味しいものに出会いたい」、そんな夜に最適のお店だ。
▲「宮崎牛三種盛」4,200円+税(ハラミ、カルビ、特上ロース)、たっぷりのネギと海の幸、季節の野菜を使った韓国風お好み焼き「海鮮チヂミ」800円+税、辛味のきいた豆腐と野菜のヘルシー鍋「豆腐キムチチゲ」1,000円+税
韓国料理 とうがらし
住所 宮崎市高松町3-26
電話番号 0985-29-9511
営業時間 17:00~24:00(LO23:00)
定休日 不定休