歌うことで伝えたい思いエフエム宮崎「要のある音楽」公開録音で根本要トークライブ
スタレビの30年がわかる、STARDUST REVUE 30th Anniversary Tour「30年30曲(リクエスト付)」宮崎公演迫る。「ホントによく出来たライブだ!」
4月29日、エフエム宮崎で放送中の『要のある音楽』の公開録音で宮崎にやってきた根本要さん。宮交シティアポロの泉特設ステージで、キーボードの添田啓二さんとともに約90分のライブで『夢伝説』などを熱唱した。昨年から口蹄疫、新燃岳噴火などの報に触れ「とにかく行って歌いたい。がんばって」という思いを、ラジオを通じて伝え続けていた根本さん、開口一番「宮崎に来られてホントによかった」と言ったそのワケは。そして6月に迫った宮崎公演のことも聞いた。
エフエム宮崎の放送内で、去年から何度も根本さんのメッセージを聞きました。嬉しかったですよ。
最初の宮崎ライブはエフエム開局1周年のイベントの時、それから毎年この街に来て、この街の人たちがこんな風にスタレビを好きでいてくれるっていうのを知っているから、余計その思いは強いんだ。口蹄疫や鳥インフル、新燃岳の噴火と続き、僕らの大好きな街に辛い思いをしている人たちがいる。だから「日本中が宮崎のことを心配しているよ」って、ここに来て歌うことで伝えたかったんだ。その後に東日本大震災が起こっても、宮崎は真っ先に援助物資を送ったでしょ。震災直後、みんなどうしていいかわからなかった時、あのニュースで日本がひとつになったような気がする。そんな思いも伝えたかったし、今回は公開録音という、誰でも聞いてもらえる場所で、こういう機会をもらえたのはホント嬉しかったです。
今回のツアーは東日本大震災への義援金も呼びかけているそうですね。平成18年に延岡公演の前に起きた竜巻被害に対する義援金を各地のライブ会場で集めたことが思い出されます。
あの時はホントびっくりしたよ。話で聞く街じゃなくて、ツアーに行く街だからね。とにかく何かしたかった。今回の震災もできることから始めようと思ったんだ。避難所に飛んでいきたい気持はあるけれど、歌える状況が出来るまで、今できることを考えようと思った。僕らの思いを伝え、みんなからの思いを募り、義援金を集めて被災地に届けよう。それがぼくらができることだって。
それでは、6月26日に行われる宮崎公演「30年30曲(リクエスト付)」について教えてください。
自分でいうのも何だけど、「本当によく出来てる」(笑)。これを見てもらえば、スターダストレビューというバンドがこれまでやってきた30年、その節目、節目に何があったのか、全てがわかるようになってる。初めて見に来てくれた人でも帰るときは「オレもスタレビかも?」と思うよ。もし自分の人生になぞらえるなら「人ってこうやって歩んでいくんだな」って思うかもしれないね。
「リクエスト付き」というのは?
これは説明しておいた方がいいかもね。会場に入ると「リクエストマシン」が置いてあるから、開演前に聞きたい曲を選んでボタンを押してもらう方法。例えば、宮崎に来たら宮崎でのベストの選曲をしたいと思ったから。ぼくらが宮崎のために選びたい曲があるし、リクエストという形にすることでお客さんにも加わって欲しいと思ったんだ。
では、ライブを待っているみなさんへメッセージをお願いします。
長年やっていたシーガイアでのライブはスタレビの野外ライブの原点になった。楽園音楽祭という名称も含めてね。野外の面白さを教えてくれた場所でもある。あの時、今ぐらいのアイデアがあったら、もっと面白いものができたと思うんだけど、年を取るってそういうこと。できるようになったこともあれば、なくしちゃったものもある。そうやって今を信じるしかない。僕らは今のスタレビが大好きです。メンバーも50歳過ぎたし、途中で歌詞を忘れちゃったりもする。でもそれを怖がったらステージは楽しめない。いまここで歌っていること、それを大事にしようと思ってる。今度の30周年ライブは、スタレビがどうやって自分たちらしく音楽をやってきたのかを伝えたい。どうぞ楽しみにしてください。
宮交シティpresents「要のある音楽」公開録音は、4月29日(金)宮交シティのアポロの泉特設ステージで行われた。最後に歌った「愛の歌」は観客も大合唱。ライブ会場さながらの熱気に包まれた。5月21日(土)20:00~の放送でオンエアされた。