ジェイク・シマブクロ/音楽は良薬である。音楽の持つ大きなパワーを ライブはもちろん、チャリティプロジェクトでも伝え続ける…

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音楽は良薬である。音楽の持つ大きなパワーを
ライブはもちろん、チャリティプロジェクトでも伝え続ける…

20090129-1233226250──ウクレレを始めたのはいくつのときだったのですか?

ジェイク(以下ジェ) 始めたのは4歳のときからですね。母親が初めてのウクレレの先生でした。

──4歳からのスタートというのは、やはり早い方?

ジェ 通常よりは少し早いかも。6歳、7歳くらいからという子が多いのかな、と思います。ただ、ハワイは小学校5年生くらいにウクレレを習うので、少しスタートが早かったという感じですね。

──最初の先生がお母さんだったということについては?

ジェ 普通、母親が先生だと厳しかったでしょう?と思われることが多いようなのだけど、僕はすごく楽しかった。母は厳しい先生ではかったので…。学校が終わるとまっすぐ家に帰って、すぐウクレレを弾き始めるような感じでした。だから、楽しく弾き続けることができたのかな。音楽は楽しむものだと思うから、好きでいる事が大切。母は、僕がそんな気持ちでいられるようにウクレレの楽しさを教えてくれました。

──ジェイクさんの考えである「Music Is Good Medicine=音楽は良薬である」という言葉が印象的ですが。

ジェ 僕は音楽は楽しむもの。癒しの効果があるものと考えています。今の世の中、ストレスを抱えている人も多く、ストレスは身体を壊したり、エネルギーをなくしてしまうもの。音楽には、そんなストレスを癒し、健康にしてくれる力があると信じています。

実はジェイクさんには、この「音楽は良薬である」という考えのもと、行っているプロジェクトがある。『Music Is Good Medicine』というチャリティプロジェクトで、文字通り「音楽は良薬である」を合言葉に、音楽に接する喜びや、音楽を奏でる楽しみを多くの子どもたちに伝える活動。2008年夏?秋に行われたジャパン・ツアーでも、いくつかの小学校を訪問し、たくさんの人々とふれあってきたジェイクさん。このプロジェクトについても聞いてみた。

ジェ このプロジェクトは、アメリカではずっと行ってきたもの。子どもたちはもちろん、多くの人々に、情熱を持ってもらう、情熱が持てるものを探してもらう、自分が信じることを一生懸命やることの大切さを知ってもらいたいという思いから始めたもので、学校や老人ホーム、病院などを回ってきました。2008年、初めて日本でもその活動をスタートし、たくさんの小学校などを回らせてもらいました。

──日本の学校をまわってみての印象は?

ジェ 日本の生徒さん、子どもたちの礼儀正しさには驚かされました。みんなとても良い子たちでしたね。このプロジェクトは、そんな皆さんに情熱を持つことは大切、ということを伝えるために行っていて、元気付けるつもりで訪問しているのだけれど、ふれあって、演奏をして、学校を出るときには、逆に僕自身が元気をもらっていることに気付くんです。

子どもたちが本当に可愛くって、自分自身が楽しんでいる感じです。僕が子どもの頃、ハワイで育ったのですが、学校にミュージシャンや芸術家の人たちが来てくれて、自分自身たくさんの刺激を受けた。そんな人たちが伝えてくれた情熱を持って生きることの素晴らしさを、今度は自分が子どもたちに伝えていけたらと願っています。

たった一人の子どもでもいいから、僕のそんな思いを感じ、何かいい影響を与えることができたら素敵だなと思っています。

20090129-1233226263──何か想い出に残るエピソードは?

ジェ 地震で被害にあわれたという山古志村にも行って来たのですが、その山古志村でとても感動する出来事がありました。最初は生徒さんたちがとても恥ずかしがっている感じだったのですが、帰るときに、二人くらいの生徒さんが寄ってきて、「ハグしてくれないか」と言ってきたんです。

それで、その子たちにハグをしたら、周りにいたたくさんの子どもたちが、わぁーっとハグをしに集まってきてくれて…。とても感動しました。また、皆さんが自分を家族のように扱ってくれたことも嬉しかったですね。

──それは素敵なエピソードですね。今後もこの活動は続けていく?

ジェ 絶対に続けていきたいと思っています。

音楽の素晴らしさを、ライブ、アルバム、チャリティプロジェクトと、様々な形で伝えるジェイクさん。2008年8月に発売されたアルバム『YEAH 』からもそのエネルギーが伝わってくる。そんなアルバムについての思いも聞いてみた。

ジェ このアルバムの収録時は、自分もなるべくリラックスして、皆さんの耳に簡単に入ってくるような音にしたいと思って作りました。だから、皆さんがストレスを感じているときや、心配事、問題事などがあったりしたときに、皆さんの気持ちを癒すお手伝いができるものになればいいなと願っています。

音楽に対する真摯な姿勢、情熱を持つことの大切さを子どもたちに教えたいと願う強い想い。そして屈託のない優しい笑顔と明るい人柄。このインタビューで感じることのできたジェイクさんから溢れ出すたくさんの魅力が、多くの人を惹き付ける人気の秘密だと感じた。きっとこれからも、素敵な音楽、素晴らしい想いを、たくさんの人々に情熱を持って伝えてくれることだろう。

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■Jake Shimabukuro profile■
ハワイ州ホノルル出身。1976年11月3日生まれ。4歳でウクレレを始め、98年PURE HEART/ピュア・ハートのメンバーとしてデビュー。ウクレレという楽器の即興性を存分に活かしつつ、クラシックやジャズ、ロック、ブルースといったあらゆるジャンルの音楽を卓越したテクニックと、独自のフィーリングで情熱的なサウンドへと昇華。ウクレレで表現する。
アルバム:『YEAH.』 Now on sale
公式ファンクラブ:http://www.jklub.jp/

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