プロダンサーであるアメリカ人の母と、福岡でドラマーとして活躍していた日本人の父を持つ、宮崎県串間市育ちの16歳 井手綾香。10代だからこそ生まれる素直で優しさにあふれた歌詞とメロディ、そして情感豊かで聴く者の心を打つのびやかな歌声に、一瞬で魅了されてしまう。8月12日には初のミニアルバム『TOY』が九州地区限定で発売された。そんな彼女に話を伺った。
──まずは音楽を始められたころのお話をお聞かせ下さい。4歳のころからピアノを始められたのですよね。
きちんとピアノを習い始めたのは、小学1年の頃なんです。叔母からもらったピアノが家にあって。それを4歳ぐらいからさわっていた感じですね。
──小さい頃から常にピアノが近くにあったという環境だったんですね。
はい、そうですね。
──音楽に興味を持ったのは、いつ頃からですか? やはりお父さんの影響もあったのでしょうか?
興味を持ったのは小学生の頃ですね。でも多分…音楽との出会いは、私がお腹の中にいるときから(笑)。私がお腹にいる頃も、父のバンドのライブを母が見に行ったりしてたみたいなので。
──作詞作曲も井手さんご本人でされてるということですが、始められたのはいつ頃ですか?
作詞作曲を始めたのは中学2年の終わり頃ですね。父が録音する機械を持っていて、遊び半分で曲を録ってたんですよね。それから自分の力を試そう!って思って。父はそんな私を見て「お、やる気だな」と思ったらしいですけどね(笑)。最初は、遊びに近い感じでした。
──楽曲作りは、歌詞とメロディ、どちらが先にできることが多いですか?
以前は、まずメロディを作って、ある程度できあがったら歌詞をつけることがほとんどでした。最初から歌詞を書いてっていうことはなく、メロディに歌詞をのせていく感じ。最近は、歌詞から考えることが多いかな。でも曲が先にできることもあるし…。そのときによって、ということなのかな。
──井手さんの歌詞は共感しやすい、ストレートなメッセージが多いですね。
国語が苦手だからかも(笑)。自分が思ったことを、そのまま書いてるような感覚で作るようにしています。
──ピアノの弾き語りのみというスタイルでのアルバム作りで、苦労したところはありましたか?
ピアノはいつも弾いていましたが、弾きながら歌うのはしたことがなかったんです。だから、難しいなと感じましたね。どちらかに気を取られちゃいそうで…。ピアノを弾いてると歌がおろそかになったりとか、歌を歌ってたら、ピアノが止まっちゃったり。今は練習をしてできるようになりましたけどね。
──アルバムの一番最後に、ビートルズの名曲「Let it be」のカバー曲が入っていますが、この曲を選んだ理由は?
家族と一緒にドライブするときにずっと流れていたり、お父さんがバンドでカバーをやっていたりしていたので、ビートルズは影響を受けたアーティストの1人なんです。この曲は宮崎に行く時に車の中で家族みんなで歌ったりとかしていて。家族の思い出の曲なんです。
──アルバムタイトル「TOY」にはどんな思いが込められている?
都井岬育ちなので。その「とい」と、おもちゃのTOYをかけて。おもちゃなので、イラストにはぜんまいをつけてみました。
──8月には九州各局でパワープレイに選ばれたり、ラジオやテレビなどで井手さんの音楽を聴く機会が増えましたが、どんなお気持ちですか?
いまだに実感が湧かないんですよね。でも乗ったタクシーの運転手さんが、出演したラジオを聴いてくれていて。「歌のコでしょ!?」って。頑張ってねって言ってくれて、わぁすごいな~って、嬉しくなりました。
──最後に、宮崎のファンへメッセージをお願いします。
「同じ宮崎の人だよ!」ってみんなが自慢できるくらいの存在になりたいと思うので応援よろしくお願いします!
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