子供たちに笑顔と情熱を!心と心がふれあう、夢のコンサート
インタビュー 心弾む音色と表現力豊かな演奏が魅力のハワイ在住のウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロさんが2008年から活動をスタートさせている「ふれあいの旅プロジェクト」。
これは日本全国の学校や施設を訪れ、生徒の皆さんとの交流を深めることで子供たちに夢や情熱を抱くことの大切さを知ってもらおうと取り組んでいる訪問活動のこと。今回訪れたのは、宮崎県立みやざき中央支援学校(川南町 宮崎病院内)。「子供たちにジェイクさんの音楽に触れる機会を作りたい」という学校からの熱い思いを受け、9月14日、ジャパンツアー宮崎公演に合わせて訪問が実現した。
午前10時30分。学級の子供たちや保護者、先生など約50名が待つ中、「みなさん元気ですか?」と素朴でやさしい笑顔で登場したジェイクさん。子供たち1人1人の表情や動きをを確かめるようにゆっくりと歩き回りながら、映画フラガールで知られる「タッチ」や、情熱的なラテン調の「LET’S DANCE」、ジェイクさんが日本の曲で一番好きという「見上げてごらん夜の星を」、ビートルズのカヴァー「HELP!」など6曲を演奏。
生徒たちもジェイクさんが弾くウクレレの音色に合わせて、体を揺らしたり、手を上げるなど心から楽しんでいる様子が伝わってきた。ラストは宮崎復興の応援歌「太陽のメロディー」を、学校からジェイクさんへのプレゼントということで、職員の演奏と生徒たちの歌声を披露。ジェイクさんも演奏に参加し、あたたかい拍手と笑顔に包まれた感動の演奏会は幕を閉じた。その後は、病棟から出られず演奏会に参加することができなかった患者さんの病室を訪問、1曲ずつ演奏を披露してくれたジェイクさん。ジェイクさんの音楽に触れ、全身で感じることのできた心あたたまるふれあいの旅となった。
ふれあいの旅 終了後のジェイクさんにインタビュー!
――今回のふれあいの旅はいかがでしたか?
生徒さんたちの反応がよくて、すごく音楽がみんなに伝わったような気がして嬉しかったです!またこちらのスタッフの人達もあたたかく迎えてくれました。
――今回訪問されたきっかけを教えてください。
学校の方からの話や口蹄疫の話を聞いて、できるだけサポートしたいと思ったのがきっかけです。宮崎は僕にとって日本のふるさとと思っていて、いつも宮崎に来るのを楽しみにしています。宮崎大好き!だから宮崎の人、宮崎をぜひサポートしたいと思いました。
――生徒の皆さんもジェイクさんの音色に反応していましたね!また、ジェイクさんが生徒の皆さん一人一人の顔を見ながら演奏している姿が印象的でした。
僕にとってコミュニケーションが一番大事で、自分の音楽の表現方法は誰かがいるから成立すると思っています。自分の気 持ちを相手に伝えて、それを相手が返してくれる…その交流によって新しい音楽、表現が生まれることもあります。だからアイコンタクトで皆さんと交流することは、心がひとつになれるという感覚があるので大事なことだと思います。
――宮崎の皆さんにメッセージをお願いします!
宮崎の皆さん、これからも応援していますので、がんばってください。これからも僕の音楽やコンサートでハワイのアロハスピリッツを伝えていきたい!あと皆さんもぜひハワイに来て下さいね。よろしくお願いシマブクロ~!
今回の訪問活動を職員の皆さんとともに働きかけた、宮崎県立みやざき中央支援学校 後藤憲一校長にも話を伺った。
――演奏会の感想を聞かせてください!
演奏に合わせて子供たちが太鼓やタンバリンも合わせて叩いていましたが、ジェイクさんも生徒たちの反応を受けて盛り上がっていたなと感じました。ジェイクさんの生の演奏、そしてジェイクさんの人柄も子供たちにとって惹き付ける要素がありましたね。とても良いコンサートだったと思います!また教職員のみんなも子供たち以上に楽しんでいるなという印象を持ちました。このような素晴らしいコンサートになって、とても感謝しています!ありがとうございます。