届け、テニスに注いだ熱き思い!!
気持ちで負けない選手を育成したい
Monthly Guest vol.40
小林 佳子
シーガイア テニスアカデミー専属コーチ
フェニックス・シーガイア・リゾートの美しい松林に囲まれたシーガイアテニスアカデミーで専属コーチを務める小林佳子さん。自称「鬼コーチ」だが人なつっこい笑顔、大きな声は親近感が先にやって来る。現在、小学1年生から高校生までの強化クラスを中心に指導を行っていて、生徒たちの信頼を集めている「愛されコーチ」だ。
小林さんはテニス一家に育ち、父・一男さんの手ほどきで7歳から硬式のラケットを握った。負けず嫌いの性格と一男さんのコーチでめきめき上達し、ジュニア選手として注目されるようになり、高校はテニスの名門柳川高校へ進学。全国から強い選手が集まってくる環境で寮生活をしながら、2年生の時キャプテンとして出場した全国高校選抜で初の団体戦男女アベック優勝を成し遂げた。
大学で教員免許を取ったが、国内外を転戦しながらランキングを上げていくような選手を目指すのか、指導者となるのか迷いもあった。その時、一男さんは宮崎に戻ってコーチをしながら試合に出たらどうかと勧めた。「父はコーチとして私と一緒に試合に出たいという思いもあったんでしょう。とにかく真面目で厳しかったのですが、私や兄、姉のテニスのために本当に尽力してくれた両親には、いくら感謝してもしきれない思いでいっぱいです」。
現在は選手を引退して指導に専念。自宅での父や兄とのお酒の席は専らテニス談義。テニスの試合中継のときには、テレビの前に家族で集まり、深夜まで語り合うこともある。明るい性格からか、テニス仲間との飲み会の幹事を任されることも多く、お酒を交わしながらのひとときもリフレッシュにもなっている。「私、とにかく熱いんです」と笑う小林さん。「できると思うことが大事だから、常に やれる、やれる! と言い聞かせるようにしています。時間がかかっても乗り越えたら勝てるんです」というのが小林流メンタル強化法。事実、勝てる選手たちが育っている。「私も負けをたくさん経験したから言える。『壁があってもその向こうにもっと輝く場所があるんだよ』って。いいところをたくさん引き出せるコーチになりたいですね」。両親から注いでもらったテニスへの情熱を、子どもたちへと日々、伝え続けている。
Profile
宮崎市出身。柳川高等学校、島根大学とテニス一筋。全日本選手権出場・全日本学生選手権ベスト8、全国高校選抜テニス大会団体優勝、他オープン大会優勝、宮崎県代表選手として国体連続出場などの成績を収める。平成20年からシーガイアテニスアカデミー専属コーチとして活躍。平成24年1月に現役選手を引退。指導者として全日本ジュニア出場選手等指導に励んでいる。
http://tennis.seagaia.co.jp/index.html