【KIRISIMA】Shochu Club Vol.109 松田 葵美香さん
- 2018/7/13
- 今月のゲスト
- 【KIRISIMA】Shochu Club Vol.109 松田 葵美香さん はコメントを受け付けていません
子どもから高齢者までが交流できる
新しい地域福祉づくりを宮崎から。
コミュニティビジネスへの挑戦!
Monthly Guest vol.109
松田 葵美香
プチ・コパン代表
Profile
木城町出身。福岡の短大を卒業後、結婚し愛知県へ。夫の転職で宮崎へUターン。冠婚葬祭の営業職に就く。長女を妊娠・出産後も仕事を続け、3歳のときに退職。
専業主婦となり次女・長男を出産・子育てしながらブログ発信や子育て支援、セラピストの資格取得などに励む。
長男が1歳の誕生日を迎える前に夫が他界。子どもから高齢者までの居場所となる交流スペースや人と人とのつながりをプロデュースする「プチ・コパン」を設立。
宮崎市にあるスーパー「タイヨーグラード錦町店」2Fに今年7月新しいスポットが誕生した。名前はまちの居場所「たいよう」。孤食を防ぐためスーパー1階で購入した惣菜やお弁当などを持ちより、みんなでご飯を食べることができるスペースがあったり、子育て講座やママ講座、ワークショップなどが行われたりと、さまざまな催しが開催されるスペースだ。
手掛けているのは、プチ・コパン代表の松田葵美香さん。プチ・コパンとはフランス語で「小さな仲間達」という意味。地域のつながりが薄れてきている現代こそ、多世代が交流することが大切と痛感。多世代が集うイベントなどを開催していきたいと起業。地域をつなげる社会福祉と、ビジネスを組み合わせた新しいカタチのコミュニティビジネスをスタートさせた。
松田さんがこうした活動を始めたきっかけは自身の子育ての経験にある。次女の子育てのときにさまざまな子育て支援に参加、そこでの気付きがあったという。「子どもの支援はあっても、母親の支援が少ない。お母さんが笑顔で子育てができることこそ子どもにとっても家庭にとってもハッピーなのに」と。
そこで託児が付いていて、ママが癒されたり笑顔になれたり学べたりできる場を作っていきたいと考えた。栄養士でカラーセラピストであることを生かし、自宅に子連れのママたちを招いてセラピーをしたり、ランチを作って提供する活動を始めた。
こうした活動を広めようと、自宅から地域へと範囲を広げ、2013年に宮崎市の地域コミュニティ活動交付金で運営する「中央東まちづくり推進委員会」の子育て支援モデル事業に参加。講座を重ねるごとに、地域に住む母親たちが企画運営に関わるようになってきた。
この活動を地域外の人でも参加できるようにしていきたいと2014年に宮崎市民活動団体「プチ・コパン」を設立した。そして、この7月に新たな場所で新たな取り組みをスタートするため、買い物ついでに誰もが気軽に利用できるスーパーの2階に新設。人が集えるイベントを主催するまちづくりや子育て・母親支援の福祉事業にビジネスも組み合わせたのだ。
空いているスペースをレンタルし、資格を持っているママスタッフがリンパマッサージやヒーリングを行うビジネスを展開。その収益をまちづくりに活用するという仕組みになっている。
ママたちが自分たちの実体験のなかで必要と感じたことを自分たちの手でつくり、企画し、発信していく。新しいまちづくり・ビジネスのモデルケースだ。松田さんの信条は「三方好しならぬ、四方好し」。サービスを提供する側、受ける側、社会、家族も良くなることを目指し活動している。
3児を育てながらの仕事。多忙を極める日もあるが、オフの日は、ひとりでゆっくりお気に入りのお店に行って食事をしたり、子ども達とワイワイ食事をするのが気分転換になっている。仕事仲間との打ち上げで焼酎を飲みながら語り合うことも大切にしている。「おいしい食事と焼酎を飲みながらだといろいろな発想が沸き上がります。私は白霧島をロックで飲みます。香りがよくて飲みやすくて大好きです」。
新しい場所でのプチ・コパンは7月にスタートしたばかり。これから、広く浸透させ、多くの人の居場所になれるよう力を尽くしていきたいと決意を新たにしている。
ついつい足を運びたくなる
素材とおいしさを大切にする
小粋な和食創作料理店
宮崎駅前商店街のあみーろーどにひと際目を引くナチュラルテイストのお店がある。カフェを思わせる外観のお店は、和食を中心とした創作料理の店「八九(HACHIKU)」だ。
職人の野瀬慎太郎さんが素材の味わいを引き出して作る季節感のある料理が味わえる。平日は主にサラリーマンや観光客、週末は女子会やファミリー層が多く訪れ、予約でほぼ席が埋まっているほど人気の店だ。今月のゲストの松田葵美香さんは「打ち上げなどでよく利用しています。どの料理もおいしくて、雰囲気も好きです」とお気に入り。
イチオシのメニューは「綾地鶏炭火焼」。宮崎地鶏のなかでも最高峰と評される地鶏を生産者直送で仕入れている。それを炭火でミディアムレアに焼き上げる。皮・肉・脂の旨みが噛むほどに口のなかであふれる美味さだ。
中央市場から毎日仕入れる鮮魚の盛り合わせも食べておきたい一品。エビのしんじょうをチリソースでからめた「エビチリボール」も焼酎が進む。刺身から牛ステーキまでのコース料理に飲み放題が付いた4000円からのお得なコース料理も宴会などに人気。
テーブル席に掘りごたつ式の座敷、大部屋などがそろっており、家族での外食や、暑気払いにも訪れたいお店だ。
▲綾地鶏炭火焼 1180円(税込)、刺身盛り合わせ(2~3人前) 1800円(税込)、エビチリボール 700円(税込)
八九 HACHIKU
住所 宮崎市広島2-12-29中尾ビル1F
電話番号 0985-25-0891
営業時間 ランチ/11:30~14:00(平日のみ)、ディナー/17:30~23:00(LO22:30)
定休日 日曜日