WEEKEND JAM 特別編トークライブ in 川南
スペシャルゲスト:長渕剛
2010.10.30 児湯郡川南町トロントロンドームふれあい広場「畜魂慰霊碑」横特設ブース
がんばろう宮崎!長渕剛が口蹄疫被災地 川南で魂の歌を熱唱!
10月30日、今年4月に宮崎県内で発生した口蹄疫の復興支援のため、毎週金曜日、FM宮崎にて放送中の人気ラジオ番組「WEEKEND JAM」特別編『トークライブin川南』の公開収録が、川南町トロントロンドームにて行なわれた。スペシャルゲストは、鹿児島県出身のシンガーソングライター、長渕剛さん。「県内最大の被災地である川南町に直接エールを届けたい」という長渕さんの熱い思いから生まれたこのイベントに集まったのは、全国から応募総数13000通以上の中から抽選で選ばれた2500人。当日は台風の直撃が懸念されるほどの悪天候が予想されていたが、実際は見事に青空が広がり、家族やカップル、男性グループなど年齢性別問わず幅広い層の観客が会場に数多く詰めかけた。
公開収録のスタートは15時。パーソナリティのDJ POCKYさんと、FM宮崎アナウンサー榎木田智子さんの軽妙なトークで、イベントへの期待と熱が一気に上昇!「剛!剛!剛!」ファンからの鳴り止まないコールの中、ついに長渕剛さんが登場!さらにサプライズゲストとして宮崎出身、ボクシング元WBA世界王者の戸高秀樹さんも現れ、他では見られない奇跡のツーショットが実現!今から10年前、雑誌の対談で出会って以降、互いに親交を深めていったという長渕さんと戸高さんが、改めて宮﨑への思いを語ってくれた。口蹄疫発生時、ニュースで被害のことを知った戸高さんはその後宮崎に帰郷。あちこちに撒かれた消石灰や消毒スペースを見て、予想以上に大変な状況に驚いたという。またこのイベントについて長渕さんは「手塩にかけて育ててきた動物たちが、こうして目の前で被害に遭うっていうのはどう考えても知らんふりできることじゃない。だからいてもたってもいられなくて、DJ POCKYとかに電話して俺行きたいんだけど!って伝えたんです。実際、現地に自分が行ってどうにかなるものではないけど…それが僕の正直な気持ちです」。イベント前日には、口蹄疫被害に遭った畜産農家の家を訪問したという2人。「衝撃的だったのが、牛舎に1頭も牛がいなかったこと。理屈じゃない怖さや無念さ、悲しさ、悔しさ…そんなことを感じましたね。でもご家族の優しいまなざし、子どもたちの無邪気な声や瞳を見た時に、それでも明日は来るんだよなぁって、僕たちの方が元気をもらえました。生意気に聞こえるかもしれないけど、この町から日本全国に対して希薄になりつつある人間関係や人のあたたかさを見せつけて欲しい。僕も微力ながら何らかの形で応援させていただきたい、一緒にがんばりたい!」と長渕さん。収録ラストでは、戸高さんが拳を突き上げ、観客全員と「宮崎、川南町がんばろう!」と誓いのコールを叫んだあと、普段から悩みやストレス発散のためにお互いでおこなうという胸と腹の打ち合いを披露。鍛え上げられた肉体と2人の気合い、魂のこもったパフォーマンスに、会場は熱狂の渦と化した。
公開収録終了後、「今日歌いたいし、これだけ集まってくれたんだからやらないわけにはいかないだろう!」という長渕さんの一言で、急遽弾き語りライブがスタート!激しくギターをかき鳴らしながら歌った『巡恋歌』、『俺の太陽』、「ノッてきたね!みんなで一緒に歌おうか!この曲知ってるよね?」と観客と一緒に合唱した『とんぼ』や、『しあわせになろうよ』、『乾杯』、『TRY AGAIN』など全8曲を熱唱。「俺には歌うことしかできないけど、こうやってこの町の人たちと出会えて、一生懸命みんなと歌えて、勇気をもらった。ここから俺たち手と手をつなぎ合って日本全国に絆を、そして復興と開拓魂を見せつけてやろう!」という長渕さんの言葉とともに、約45分のサプライズライブを終えた。
実際に今回のイベントに参加した川南町在住の公務員の女性は「こういうイベントを開いてくれる長渕さんの気持ちがありがたいし、これを機会にいろんなところで被害に遭っている方にも頑張って欲しい」と感謝。またえびの市から夫婦で参加した農業の男性は「元々長渕さんの大ファン。もっとこんなイベントが宮崎で増えてくれると嬉しいです」と今後の県内イベントに対する盛り上がりに期待を寄せていた。