【Charge】SPECIAL INTERVIEW ~森山直太朗~

20090413-1239615302誰もが一度は耳にしたことがあると言っても過言ではないほどの名曲となった「さくら(独唱)」で、その名を世に響かせた森山直太朗さん。メッセージ性の高い楽曲と、独特の雰囲気を持つキャラクター、そして定評のあるその歌唱力と美しい歌声で人々を魅了し続ける森山直太朗さんのコンサートツアー2009『どこまで細部になれるだろう』の宮崎公演が7月に都城で開催決定。その魅力に迫るべく、話を伺った。

──その楽曲のクオリティーの高さが魅力の森山さん。「音楽」というものが、常に身近にあったであろう環境の中、自身にとっての「音楽」とはどんなものだったのだろうか? 音楽を始めるきっかけは何だったのかを聞いてみた。
「僕にとって音楽とは、つまるところ『音楽』です。要するに他の何にも変えられないものなのです。音楽を始めたきっかけは、風向きが変わって…、という感じです」(森山)

──メッセージ性が高く、心に響く楽曲が多い彼が、楽曲を通して伝えたい思いは何なのだろうか?
「伝えたいこと…。言葉にするとどこか嘘っぽく、真実から遠のいてしまうような気がします。ただ音楽を通じて言葉や文字で説明し得ない(もしくはその間に存在する風)を大切な人たちと分かち合えたらと思っています」(森山)

──これまでたくさんの楽曲を歌ってきた中で、特に思い入れの深い曲、思い出されるエピソードがある曲などは?
「たくさんあってなかなか一つに絞り切れないけれど…。君は五番目の季節という曲があって、この曲は一つのツアーを通じて出来た曲だったので、歌う度にどこか懐かしい気持ちになります」(森山)

──心に響く数々の楽曲の中、2008年8月に発表されたシングル『生きてることが辛いなら』の生きていることの大切さを伝える歌詞は多くの人の共感を呼び、昨年の「日本レコード大賞」作詞賞を受賞した。そんな「生きてることが辛いなら」は、森山さんにとってどんな楽曲となったのか? この曲に対する思いはどんなものなのだろうか?
「個人的には歌うことやこの仕事に対して、行き詰まりを感じていた時期だったので、この曲との出会いは僕にとってとても刺激のあるものになりました。この曲の中に漂っている、宇宙みたいな物を表現したい。その好奇心だけで毎回、歌っています」(森山)

──音楽、楽曲に対しての思いを尋ねる問いへの答えからは、音楽というものを心から大切にしている姿勢、また、言葉や部分的なものではなく、感覚や全体の空気などを大切にしている気持ちが伝わってくる、森山さんらしさが垣間みえた。
そんな森山さんの音楽に対する思いの溢れた心に響く名曲たちは、どのように生まれるのだろうか?
「(自分にとっての)名曲は決まって朝生まれます。もしくはジョギングなどをしているときなど、思考が機能していない状態の時です。まとめると“つまんないこと”を考えていない時にフワッと生まれます」(森山)

──つまらないことを考えていない時…、雑念のない時に生まれる曲だからこそ、スーッと聴く人の心の中に染み込むように、響いてくるのかもしれない。また、森山直太朗さんと言えば、同じ道の大先輩として歩まれている母である森山良子さんとの関係も気になるところ。森山さんにとって、森山良子さんの存在はどんなものなのだろうか?
「尊敬しています。あの歳になってまで自分を高めようとしている姿勢にはいつも頭が下がります。ただ僕の中ではもう親ではなくモンスターですね(笑)」(森山)

──親を人として尊敬することができる、一番自然でありながら、一番難しい関係が確立されている親子の姿。そんな素敵な親子関係から育まれたものなのか、楽曲の素晴らしさはもちろん、独特の雰囲気を持つ、その人となりも人気の一つである森山さん。プライベートはどのように過ごしているのだろうか? プライベートでハマっているもの、趣味や特技、好きな食べ物等は?
「今、ハマっていることは地下1500mから噴出した温水に定期的に浸かることですね。得意なものは何一つないですが、ジョギングをしたり料理をしたりする時間が好きです。きっと頭が真っ白になれるからだと思います。それから好きな食べ物は…、カレーライスです。特にお蕎麦屋さんで食べるあのカレーライスの味が好きですね」(森山)

──何となく心が温まる、ホッとするような柔らかな答えが印象的だった。
そんな森山さんの人柄が感じられる温かくて楽しくて、心が満たされるという声が多く聞かれるステージ。4月からスタートし、宮崎には7月に訪れるというコンサートツアー2009『どこまで細部になれるだろう』が、今から待ち遠しい限り。今回のツアーへの意気込み、テーマは?
「どんなツアーになるのか、実のところ、まだまだ想像が追いついてません。心地の良い、ホッコリとした舞台になるといいなと思います」(森山)

──今回のツアー『どこまで細部になれるだろう』は、今までにないほどに、細かく各地をまわるツアーになるという。ツアータイトルには、そういった意味合いも込められているのだろうか?
「良くそのことを聞かれるのですが、実は、取り立てて深い意味はないのです。もともと共作者である御徒町君のポエムから切り取った言葉なのですが、その言葉の据わりと響きにピンときてつけたものなのです。これから、自分たちの未来がこの言葉とともに成長していければ良いですね」(森山)

──細かくまわることになるという今回のツアーで、初めて訪れる地でのステージに対しての思いなどは?
「どこにいても、その土地の空気を感じながら歌えることが理想です。それもその時にしかできない表現を生むと思うので、ただどんな関係性においても「はじめまして」は大事だと思うので、極力、不純物のないライブにしたいですね」(森山)

──多くのファンがツアーを心待ちにしているこの宮崎の森山さんにとっての印象や、好きな食べ物などは?
「宮崎は、のんびりとした印象があります。あと、鬼の洗濯板の青島には行きましたよ。あの桟橋は好きですね。それから宮崎の食べ物といえば、やっぱり地鶏です。あとマンゴーは食べた事がないのでむしゃぶりつきたいです」(森山)

──本誌は、頑張る女性に活力充電!! というコンセプトのもとに創っているのですが、森山さんにとっての活力充電方法は?
「ざっくり言うと夢を持ったり、目標を掲げながら(それがどんなビッグなものでもささいなものでも)毎日を生きるということだと思います」(森山)

──森山さんとコンサートツアーで会えることを楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします!!
「歌あり(本当です)、ダンスあり(嘘です)、イリュージョンあり(まだ未定です)とアグレッシブなライブになっています。思うところはただひとつ、生きてることさえ忘れてしまうような、そんなつかの間を皆と過ごしたいのです。大切な人(そうでない人も可)を連れて、ぜひ遊びにいらして下さい」(森山)

ライブの楽しさ、喜び、醍醐味などを教えて、との問いに「ライブを観てくれた人の中に、この質問の答えがあると思います」との答えをくれた森山さん。ライブには、その時間を共有した人にしかわからない喜び、楽しさが存在する。この日、この場所でしか味わえない感動を、ぜひ皆で体験したい!!
※森山直太朗のライブ情報・チケット先行予約は月刊Chargeにて。

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